≪地元メディアの反応≫
日本の三大海運会社に数えられ、連結売上第2位の「商船三井(MOL:Mitsui O.S.K Lines, Ltd.)」は、韓国の「大宇造船海洋(DSME:Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering)」に液化天然ガス(LNG)運搬船の建造を発注、2月11日、MOLの橋本剛常務執行役員とDSMEのPark Hyung-gun取締役がベルリンで契約書に署名した。
MOLは新造LNG船最大2隻をドイツのガス・電力事業大手の公益事業会社「E.ON」社の子会社「E.ON Global Commodities SE」社にリースすることが決まり、同じ11日に同社と長期チャーター契約を締結した。船はMOLが管理し、北米のシェールガス液化プラントから世界各地へのLNG輸送に従事する。
韓国の造船ビッグ3の一角を占める「大宇造船海洋」は、慶尚南道の巨済島にあるOkpo Shipyard(玉浦造船所)で次世代型の環境に配慮した運搬船を建造する。DSMEは輸送中にLNGのロスを最小化する最新技術「Partial Re-Liquefaction System」を導入する計画だ。
全長297.2メートル、全幅46.4メートルの運搬船は2018年までにMOLに引き渡される。MOLからはさらにもう1隻液化天然ガス運搬船を受注する予定としている。
DSMEには今回のMOLの発注が今年6隻目の液化天然ガス運搬船受注となり、原油運搬船2隻の受注と合わせると、合計14億ドルの売上となる見込みのようだ。
DSMEは「世界中の顧客が我が社の技術力と価格競争力を評価していることの証です。MOLとの力強いパートナーシップによって「E.ON」社との関係も築くことができました。今後も次世代型低燃費運搬船の建造技術を磨いて、ヨーロッパのエネルギー企業からの受注を得る契機にしたい」と今回の契約の波及効果に期待を示す。
2013年1月、DSMEはMOLから洋上でLNGを貯蔵・再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する「FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備Floating Storage and Regasification Unit)」の建造を初めて受注した。2014年には北極海航路運行用に世界初の「砕氷LNG運搬船」3隻の建造も受注している。
海上LNG輸送分野で日本を代表するMOLの革新的プロジェクトに要するLNG船が重ねてDSMEに発注されていることは、DSMEの技術力、我が国の造船業界を世界にアピールする上で大きな意味を持つ。
(SOURCE:The Korea Times「trans by shimamori 」)
現地メディアの反応———————————————————————–
《各国のあらゆる業種・業態に注目!》
日本企業は各国で何を求められているのか、現地のニーズや市場情報なども
ジャンル問わず様々な角度からタイムリーにお届け。
金融/自動車・バイク/機械/食品/飲食/小売/IT・通信/建設・不動産/化学/
資源・エネルギー/物流/医療/メディア/レジャー・エンタメ/サービス—————–