シンガポール

様々な分野でシンガポールに浸透する日本ビジネス


≪地元メディアの反応≫
最近デパートなどで日本の服や製品、ゲーム会社のロゴを多く見かけるようになったと感じないだろうか。
それは気のせいではない。実際、多くの日本企業がシンガポールに参入を始めている。

そのうちの1つが去年11月Plaza Singapura(シンガポールのOrchard Roadにある有名な商業施設)でオープンしたJRunwayだ。東南アジアで初めての日本ブランド複合型ショップであり、日本の株式会社アパレルウェブとシンガポールの77thStreet の共同事業である。ほかにも6月21日に新しく2店舗オープンしたユニクロ、そして、6月15日には無印良品と紀伊国屋も新店舗をオープンした。シンガポール ニュースメディアさらにゲーム市場では株式会社バンダイナムコゲームスの開発子会社バンダイナムコスタジオが海外子会社として今年3月に設立された。また、メタルギアソリッドで有名なコナミ株式会社も昨年8月に現地法人Konami Digital Entertainment Pte. Ltd.を、ゲームアプリケーションを作成している株式会社gumiは、昨年4月に「gumi Asia, Pte ltd.」を設立し、日本企業のシンガポール参入が相次いでいる。

様々な分野でシンガポール参入を果たす日本企業は、今や現地に浸透しつつあると言えるのではないだろうか。

シンガポール参入により発展した日本企業がある。2010年に本社をシンガポールに移した株式会社サティスファクションギャランティードジャパンの代表取締役社長CEO佐藤俊介氏は「日本に残っていたとしたら、これほど面白い、人との出会いやビジネスチャンスは絶対になかった。」と述べた。

シンガポール政府も日本企業の誘致に協力しているそうだ。最近シンガポールで設立された農業研究開発企業銀座農園のシンガポール現地法人Ginza Farm Pan Asia のJ.L.Tan理事によると、シンガポール政府が農業改善のため日本企業の技術提供を「応援」しているそうだ。バンダイナムコゲームスもメディア発表で「日本のメディア関連会社を(シンガポールの)One North地域に誘致しようとしている」と述べた。

日本貿易振興機構(ジェトロ)のシンガポール事務所は参入を希望している日本企業やすでに参入している日本企業からの相談が2010年には相談役1人当たり523件を担当し、2011年には735件、2012年には784件にまで上ったと発表した。シンガポール日本商工会議所によれば、日本企業をパートナーとして探すシンガポール企業は2011年に40社であったが、翌年の2012年には61社にまで増加したという。

シンガポール経済開発庁のLim Swee Nian氏によると日本はシンガポールに対してアジアの中で多額の投資をしている国で、2011年までに累積520億ドルの投資をしているという。「シンガポールは日本企業にとって経済環境も良く、東南アジア進出政策・経営拠点として最適の場所であり、魅力のある投資先である。」と同氏が語った。

ASEAN諸国の急速な経済成長の波に乗るべく、シンガポールに参入する日本企業は更に多くなりそうだ。日本企業との交流はシンガポールにとっても大いに有益であり、両国の更なる発展が期待される。(AsiaOne News)


			
		

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