インドネシア

社内体制の見直しでトップシェアを狙うパナソニック


 ≪地元メディアの反応≫

パナソニック・ゴーベル インドネシア株式会社(以下:PGI)は、インドネシアと日本との合併企業であり、インドネシアでパナソニック株式会社(以下:パナソニック)の製品を販売している。菅沼一郎社長の退任に伴い、2013年4月1日付で菅広美氏が新社長に就任したことを明らかにした。インドネシア ニュースメディア
菅氏はパナソニックに29年間勤務しており、アメリカ、日本、中国、シンガポールなど多くの国での事業統括を行なっていた。PGIの社長に着任する前はパナソニック・コンシューマーマーケティング・アジア・パシフィックの社長であった。

菅氏は「インドネシアは日々発展し続ける活発な市場である。パナソニックはこの市場で、クーラーや洗濯機、テレビなど家庭用電化製品に注力していく予定だ。また、急拡大している中間所得層にターゲットを絞り販売を行なっていく。」と、今後の計画を語った。

彼によれば、インドネシアの力強い経済成長と、金利や物価によって中間所得層の購買欲が日々増加しているという。実際、最新の調査によれば、インドネシアで約3,000万人が中~上流階級であるようだ。

PGIの目標は、インドネシアで最も人気のあるシャープ株式会社を超えることと、東南アジアで最大のマレーシア市場でトップに立つことである。

目標達成に向けた戦略として、ハイエンド商品にシフトしていた液晶テレビで、今年は音声対話機能付きのスマートテレビ「スマートビエラ」を投入する。このテレビは29インチ型と小ぶりなため、機能のわりに低価格であるという。今後は22インチ型の投入も視野に入れている。
菅氏は、今年の売上高が20%増加するであろうと予想している。

これまでパナソニックは製造子会社と販売子会社のトップを兼任させるという体制をとっていた。今後はそれぞれ専任の社長を置き、役割分担を明確にしてゆくことで企業成長を狙ってゆくものと思われる。(thejakartaglobe)


			
		

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