シンガポール

日本企業がシンガポールでグローバル向けゲーム開発


≪地元メディアの反応≫
ゲームの企画や開発を行う日本企業の株式会社バンダイナムコスタジオ(以下:バンダイナムコスタジオ)は、2013年6月にシンガポールのメディアポリス北区に100%出資の開発子会社を設立する計画だという。

この東南アジアでの新しい子会社は、日本とシンガポール両方のトレンドを意識した製品を開発するべく、両国の社員が勤務することになるという。また、この子会社設立によってバンダイナムコスタジオの製品を、世界中に提供することが可能な組織体制を確立することに繋がるであろう。シンガポール ニュースメディア社名は「NAMCO BANDAI Studios Singapore Pte. Ltd.」といい、シンガポールの経済開発庁や教育機構等と提携、協力し合いながら製品開発を行なってゆく予定だ。
同社によると、日本国内で牽引役となっているネット配信型のゲームで海外市場の開拓を急ぐ計画だという。

シンガポールのゲーム業界は急速な成長をみせており、バンダイナムコスタジオの参入は更なる活力を注ぐことになるだろう。彼らはこの成長市場で新しい顧客を獲得してゆくため、グローバルに通用するコンテンツが開発できる環境を中長期的に構築していくという。また、それと同時に開発コストの最適化を推進し、世界中の人々に「夢・遊び・感動」を提供することを目標に掲げている。

バンダイナムコスタジオがシンガポールへ子会社を設立する理由はいくつかある。一つは、シンガポールがゲーム産業の育成に力を入れている点である。また、バンダイナムコスタジオは東南アジア諸国への参入を計画しており、シンガポールでの子会社設立によって、その計画を後押しすることに繋がるであろうと考えている。

今回は東南アジアだけでなく、カナダのバンクーバーにも開発の専門拠点を整備するという。出資額は両拠点合わせて約1億8000万円で、現地の映像制作会社などゲーム関連企業と連携して製品開発に取り組む予定だ。

ここ数年、日本のゲーム業界は衰退したともささやかれているが、急速な市場成長をみせるシンガポールでの新製品開発、及び東南アジア諸国への参入によって巻き返しを図ることはできるだろうか。バンダイナムコスタジオの新たな挑戦に今後も注目していきたい。(e27)


			
		

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