タイ

プリンスホテルがタイの大手ホテルと相互連携、重要度を増す訪日タイ人旅行者の取込み強化狙う


≪地元メディアの反応≫

日本有数のホテルチェーン「プリンスホテル」は、タイを本拠に国際的に展開しているホテルグループ「Dusit International(デュシット・インターナショナル)」との間で、マーケティング・アライアンス契約を締結した。

 

両社は連携によって相互に相手国でのブランド認知度の向上と、事業地域の強化・拡大を図る。契約によってWEBの相互リンク、プロモーション連携など、セールスマーケティング網の相互活用が可能となった。

 

タイ 海外進出

 

日本のホテルチェーン運営会社であるプリンスホテルは、傘下企業55社、従業員22,000人の西武グループの一員でもある。現在は日本と世界各地の主要都市で「The Prince」「Grand Prince Hotel」「Prince Hotel」の3ブランドで50以上のホテルを、他に31ゴルフコース、9スキー場などを運営している。

 

プリンスホテルは昨年12月、バンコクに海外7か所目の営業事務所を設立、今後の成長が期待されるタイを重要国と位置づけ、観光客、ビジネス客誘致など、訪日外国人の取り込みを強化している。ASEAN域内ではシンガポールに次いで二つ目の営業事務所となる。

 

2013年にプリンスホテルに宿泊した外国人の80%はアジア諸国からの旅行者だった。外国人の国別では急速に成長しているASEAN諸国の客が22%、中でもタイ人旅行者は10%を占め、中国、韓国、香港に次いで4位となっている。

 

20137月から日本政府はタイを含む東南アジアの5か国に対し、入国審査要件を緩和し、ビザ免除プログラムを実施している。この影響もあって日本を訪れるタイ人は2012年の26万人から2013年には45万人、2014年は65万人と急増しており、今年以降もこの傾向は続くとみられている。

 

一方、我が国を訪れる外国人旅行客の中で、日本人は国別トップ3に入る重要な構成要素となっている。Dusit Hotelsにとっても、日本人は外国人宿泊客の中でトップ3に入る。しかし、デュシット・インターナショナルのDavid Shackleton COOは「2013年には150万人の日本人がタイを訪れましたが、2014年は130万人に減っています」と日本人客の減少に警戒感を抱いている。

 

デュシット・インターナショナルはバンコクに本社を置きホテルの建設・運営、リゾート地の開発を手掛ける「Dusit Thani」グループの子会社で、「Dusit Thani」は24ホテルを経営、将来的には保有するホテル数を倍増する計画で、今年はグアム島に島で最も高層ビルとなるホテル「Dusit Thani Guam Resort」(写真)をオープンする。

 

日本人旅行者はグアムでも最も重要な宿泊客である。「プリンスホテル」ブランドは、「Dusit Thani」グループの日本での認知度アップに大きく貢献しそうだ。

 

SOURCEThe Nationtrans by shimamori 」)

 

現地メディアの反応———————————————————————–

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