ベトナム

双日とキャピタルメディカがベトナムの病院と提携、日本式医療サービスはアジアに移植できるか


≪地元メディアの反応≫

日本で病院、高齢者施設など医療機関の経営支援・運営受託を行う「Capital Medica Co.,Ltd.(キャピタルメディカ)」と日本の総合商社「Sojitz Corporation(双日)」は、我が国有数の民間医療機関グループ「TMMC HealthcareTMMCヘルスケア)」と高度な医療サービスを提供するため提携することで合意した。

 

ベトナム 海外進出

 

TMMCヘルスケアは国内で4総合病院と1診療所を運営する大型医療機関グループで年間患者総数は100万人に上り、うち5%は周辺諸国から訪れる難民や治療目的の外国人。他の国内病院への病院経営に関わるコンサルティング業務も行っている。

 

キャピタルメディカは現在、国内で17病院のほか、7クリニック、5高齢者施設の経営支援・運営受託を行っており、病院経営のコンサルティング業務のほか、医事サポート、会計管理、医療材料・医療機器の調達など、病院運営に関わる広範なサービスを提供する業界大手。

 

双日とキャピタルメディカは昨年3月、双日がキャピタルメディカの発行済み株式の7%を取得し、海外事業推進を目的とした資本・業務提携契約を締結した。

 

キャピタルメディカの病院経営ノウハウと、双日の海外ネットワークを活かし、アジアを中心とした海外向けに日本式医療サービス・病院運営システムの輸出を共同で展開していくというものだ。

 

ベトナム 海外進出

 

今回のTMMCヘルスケアとの提携には、医療スタッフの訓練をはじめ、最新テクノロジーの移転、日本式医療サービスの導入、中核的研究機関の設立などが含まれる。3社のパートナーシップは今年元旦の覚書署名に遡り、以来協力体制について協議を重ねてきた。

 

病院インフラと運営システムを改善して安心・安全・効率的な日本式医療サービスの再現を目指すが、当面はTMMCヘルスケア内に開設する研究機関の臨床運営プログラムの実践を通じて、提供するサービスを国際水準に引き上げ、病院を訪れる患者に還元することに注力するという。

 

我が国では経済成長に伴う中間所得層の拡大、生活習慣変化による疾病の変化、高齢化の進行などにより、医療需要が拡大し、医療サービスの質向上に対する要求も高まっている。治療目的で日本を訪れるアジア諸国の富裕層が増えていると言われる一方で、我が国の病院に日本式の高度な医療が移植される動きが生まれたのは喜ばしいことだ。

 

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