≪地元メディアの反応≫

日本の求人情報サービス大手の1つであるエン・ジャパン株式会社（以下：エン・ジャパン）は、ベトナムで最大手の求人情報サイトを運営するNavigos Groupを買収すると発表した。
Navigos Groupが運営する「VietnamWorks」は、国内全土に渡って圧倒的な知名度と掲載情報量を誇るベトナム初の求人情報サイトであり、このニュースは国内に大きな衝撃を与えた。

ベトナムで仕事探しを行なう際、誰しもが「VietnamWorks」を利用すると言っても過言ではない。このサイトは数千件もの求人情報を掲載し、毎日平均200件もの新しい情報を更新している。

エン・ジャパンは日本大手の求人情報サイトの1つで、これまでに韓国、シンガポール、香港、中国、オーストラリアといった国に拠点を開設し、海外展開を積極的に進めている。

今回の詳細はまだ分かっていないが、この取引は間違いなく競合企業に大きな影響を与えるだろう。ベトナムのニュースサイト「Cafebiz.vn」は、取引によってエン・ジャパンが投資した金額は、およそ2,200万ドルと推測している。

2013年2月に、アメリカ企業のCareerBuilderはベトナム第二の求人情報サイト「KiemViec.com」を運営するVON(Vietnam Online Network)を買収した。
何故CareerBuilderは、業界最大手であるNavigos Groupと手を結ばなかったのであろうか。そのとき既にエン・ジャパンがNavigos Groupを買収することは決まりつつあったのかもしれない。

「VietnamWorks」は、ベトナムで業界トップの求人情報サイトであり、それを他国の企業が買収するというのは重大なニュースである。このサイトがエン・ジャパンの手に渡ったことにより、どのように変化していくのか熱い注目が寄せられている。
また、我々はNavigos Groupの最高経営責任者（CEO）が、今回の取引について意見を述べることを待ち望んでいる。(Tech in Asia)