ベトナム

日本の大手銀行がベトナム産業貿易商業銀行へ巨額投資を行なう


≪地元メディアの反応≫
ベトナム最大の商業銀行の一つであるベトナム産業貿易商業銀行は、日本の三菱東京UFJ銀行へ一部分の株を売ったことで、大きな利益を得たとコメントした。
三菱東京UFJ銀行は日本での三大銀行の一つであり、今回の取引によって全ての日本三大銀行(三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行)が、ベトナムの銀行との資本提携を果たしたというベトナム 海外進出ベトナム産業貿易商業銀行の頭取Pham Huy Hung氏は「三菱東京UFJ銀行が出資することで、当銀行の財務能力は向上した」と述べた以外、コメントを発表していない。

今回の取引によって、ベトナム産業貿易商業銀行が75,000ドルの巨額資金を得たことは間違いなく大きな収穫である。特にベトナムへ外国投資資本の流れが減速している現状では大変な成果といえる。
また、三菱東京UFJ銀行と取引を行なったことでベトナム産業貿易商業銀行は、国際信用格付けを行なう企業スタンダード•アンド•プアーズのランクがB+からBB–に上昇し、個人の信状況SACPは大幅に引き上がるだろうと予想されている。

しかしこの取引で重要だと見られる点は、多方面の技術的および商業的な提携であり、それを活用することでベトナム産業貿易商業銀行は企業管理能力を強化するであろうとみられている。
ベトナム産業貿易商業銀行は、利益だけに着目する金融パートナーではなく、企業の管理能力や業務技術など多方面での協力が必要との判断から、三菱東京UFJ銀行をパートナーとして選んだのではないだろうか。

三菱東京UFJ銀行はベトナム産業貿易商業銀行に加盟し、企業間での協力に力を注いてゆくという。この動きはベトナム産業貿易商業銀行の自社のブランドにも役立ち、この地域ひいては世界中でネットワークを拡張する機会を得たといえる。
また、三菱東京UFJ銀行は「現地で豊富な拠点網と顧客基盤を持つベトナム産業貿易商業銀行と組むことにより、日系企業への支援を拡充、アジア企業の資金需要を取り込む」と述べており、成長市場であるベトナムでの事業展開に対し積極的な姿勢が伺える。

今回の取引をきっかけにして、両社はどのような戦略を打ち出していくだろうか。
世界40ヶ国に500支店以上を展開する東京三菱UFJ銀行と、高い数値で成長し続けるベトナム第三の規模を誇るベトナム産業貿易商業銀行の提携に注目が集まっている。(VIETNAMNET)


			
		

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