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アメリカ
東レが炭素繊維生産工場を建設、ボーイング社は787型機増産の後押し
≪地元メディアの反応≫
東レ株式会社(本社:東京、以下:東レ)はアメリカサウスカロライナ州スパータンバーグ郡に約400エーカー(約160万㎡)の事業用地を取得、炭素繊維生産工場を建設する予定で、今後10年間で10億ドル(約1,024億円)を投資、500人の雇用を生み出すという。
東レはアメリカで繊維、樹脂、フィルム、複材、水処理など多岐に渡り事業を展開しており、ボーイング、エアバスに航空機向けの部品などを提供している。今回取得した事業用地で経営資源を投入予定で、航空機や天然ガス圧力容器など、東レの高機能、高品質の炭素繊維「トレカ」の需要拡大が見込まれる炭素繊維複合材料事業で「トレカ」を使った中間基材「トレカプリプレグ」の生産設備を新設する計画であるという。
また、米航空機大手ボーイング社(本社:イリノイ州シカゴ市)が東レの工場建設計画について、787型旅客機「ドリームライナー」の増産に向け、これを支持する姿勢を示している。ボーイング社は787型機を2016年半ばまでに月間で12機生産を目標としており、ボーイング社にとって東レは重要な取引先となる。そして東レはボーイングに応える形でワシントン州タコマの炭素繊維工場を拡張すると表明しており、アメリカでの事業拡大に向けて更に勢いが増していくと言えるのではないだろうか。
(SOURCE:Wichita Business Journal「trans by CHIKA」)