アメリカ

日本の科学研究生はハイテクノロジーより、アイスクリームを追求!?


≪地元メディアの反応≫
とても不思議なのだが、現在、科学を専攻している日本の優秀な学生たちが、ソニー・パナソニック・シャープのようなテクノロジー企業に勤めるのではなく、アイスクリームやヨーグルト作りの仕事を希望しているのだという。
アメリカ ニュースメディアBloomberg(ブルームバーグ)の報道によると、2013年、日本の科学専門学生に就職先として人気がある会社の3社中2社が、食品会社だそうだ。

一番人気の株式会社明治はアイスクリーム・他の乳製品・製薬品・農業化学品のサプライヤーである。第2位の株式会社東芝はテレビやコンピュータを生産するテクノロジー企業である。第3位のカゴメ株式会社はレストランなどに料理調味料を提供する会社である。以前1位だったソニー株式会社はというと、今は4位に下がっているという。

この10年間で、AIPHONE(アイホン株式会社)・Samsung(サムスン電子株式会社)・LGエレクトロニクス及び他の海外テクノロジー企業の競争激化により、日本の電子企業大手のソニーとシャープの人気はやや低迷気味である。

東京の株式会社マイナビに勤務している調査員の栗田卓也氏はBloombergに対して、「日本トップメーカーの座はもう食品メーカーに奪われている。現在、食品業界は安定な職業であると認められている」と述べた。ある科学技術専門の学生は「安定した会社に勤務できる事を希望している。そのような会社であれば長期的に調査員として働くことが出来る。」とコメントしている。

更に多くの日本学生がテクノロジー業界より食品業界を希望していることで、日本のテクノロジーの発展に与える損害は、他のアジア諸国より大きいとされる。

Architect Grand Design(アーキテクトグランドデザイン株式会社)のアナリスト豊崎吉久氏は、Bloombergに「もし、日本は今後も若い優秀な人材を獲得できなければ、日本企業とSamsung(サムスン電子株式会社)・LGエレクトロニクス及び台湾のライバルとの差が更に大きくなる。新たな頭脳だけが新たな製品を創造できる。」と語っていた。

ソニー、パナソニック、シャープは以前のように若い新たな人材を獲得できなければ、とても厳しい状況になるだろう。春には、パナソニックは大学生350人、ソニーは180人、シャープは130人の人材採用を行う予定とのことだ。
しかし、これと対照に、サムスンは来年度9,000人の新卒者を雇用する予定らしい。日本のハイテクノロジーは沈んでしまうのだろうか。(venture beat)


			
		

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