アメリカ

Kobo、混戦模様の電子書籍リーダー市場で売上2倍に


 ≪地元メディアの反応≫
Kobo株式会社(以下、Kobo社)のデータにより、2012年の電子書籍リーダーの売上は倍増、同年12月の利益は150%にも上ったと公表した。
アメリカ ニュースメディア本社はトロントに位置する楽天株式会社の子会社、Kobo社によると2012年の電子ブックリーダーの売上は倍増し、過去6ヶ月間で400万点の製品が販売されたという。これにより、登録ユーザーは驚異的に増加し1,200万人を超えた。

休暇シーズンは特に売れ行きが良い時期であり、2012年12月の電子ブックリーダー販売に対する利益率は150%であったとKobo社は述べた。12月はまた、同社が3周年を迎えた月でもあった。

DigiTimesによると、Kobo社はすでに電子書籍リーダー海外シェアの20%を占めるという。また、また本社の位置するカナダにおいて、Kobo社はAmazonを超えて、市場トップとなったと報告された。

アメリカにおいても、Kobo社はアメリカ書店協会との提携を通じて、独立書店とのコラボレーションを行なうなど積極的だ。しかし、今のところAmazon、Apple、およびBarnes&Nobleがアメリカ市場を支配しており、Kobo社の占めるシェアは比較的小さい。

海外シェアの観点から見ると、2012年、Kobo社にとっては重要な一年だったと言える。3つの新しいプロジェクト「Kobo Glo」「Kobo Mini」「Arc tablet」を始動させたほか、このプロジェクトを日本、スペイン、南アフリカ、イタリア、ポルトガル、ブラジル、オランダに拡張していった。

2013年、Kobo社はさらに海外シェア拡大を促進し、ロシア、中国、インド市場への参入も計画しているという。

2012年の年末報告書で、Kobo社は顧客とその購入動向の調査結果を発表した。調査により、Kobo製品ユーザーにおいて「Fifty Shades of Grey(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)」と「Hunger Games(ハンガー・ゲーム)」シリーズが、最も人気作品であることがわかった。2011年と比較すると、2012年にはKoboユーザーの書籍購入率は20%増加し、そのうち最も読まれているのは英語の書籍、次いでフランス語と日本語で、また顧客の間で最も人気のあるジャンルは恋愛小説だという。

この結果を活かしKobo社は戦略を打ち出していくであろう。当面、Kobo社の課題はアメリカでの地位を確立することと、海外シェアの更なる拡大になりそうだ。(The Christian Science Monitor)


			
		

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