タイ

タイの新工場から世界へ、安全を提供するTEIJINの最新繊維


 ≪地元メディアの反応≫

日本の帝人株式会社(以下:TEIJIN)は、タイのアユタヤにある工場に4,500万ドル(14億Bt)を投資し、新規メタ系アラミド繊維の生産工場を新設すると発表した。
工場は2013年12月から施工を始め、2015年7月に完成する予定だ。TEIJINはアラミド繊維の年間生産量を2倍に増大させることを目標としている。
タイ 海外進出
TEIJINの最新技術によって開発されたその繊維は、世界最高レベルの優れた熱防護性と安定した高い染色性を持ち、主に欧米や日本市場で防護衣料に利用されている。他社の製品とは異なり着色(染色)が可能となったため、顧客の要望に応じてデザインの多様化が実現した。

新規メタ系アラミド繊維の普及よってTEIJINは新興国やアジアでの競争力を高めている。それらの地域では作業従事者の安全確保に向けてより厳しい基準が導入されつつあり、防護衣料向けに需要拡大が見込まれているという。
今回のタイでの工場新設も、これらの市場を意識した動きと言えるのではないだろうか。

また北米やヨーロッパといった先進国でも更に安全性を意識し、快適さや柔らかさを伴った動きやすい防護衣料が求められるようになり、益々ニーズは高まっている。

TEIJINは、20カ国で約150のグループ会社を持つグローバル企業である。全世界を合わせると社員数は17,000名にのぼる。日本国内の市場においてはトップシェアを獲得する同社は、更に世界の防護衣料市場でもシェア拡大を狙う。

TEIJINは高い技術やノウハウだけでなく、タイでの生産が開始されればコストの低下も期待できるのではないだろうか。安全への意識が加速するタイや近隣の国々で、TEIJINの繊維は無くてはならないものとなってゆくだろう。(The Nation)


			
		

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