≪地元メディアの反応≫

2010年にタイで生まれたレストラン・レビューサイト“Wongnai”を運営するWongnai Media Co. Ltd.は、日本のリクルートストラテジックパートナーズ（以下：RSP）から資金調達したことが明らかとなった。

RSPは日本の大手企業である株式会社リクルートホールディングスグループに属す投資会社である。彼らがアメリカのSiemer Venturesや日本のGMO Venture Partnersらと共にArdent Capitalへ出資した話題は新しく、活発にグローバルな投資・事業開発活動を推進する企業である。

一方、Wongnaiは11万件ものレストラン情報を提供し、タイ国内で最も大きなレストラン・レビューサイトと言われている。Apple社のiTunesアプリケーションストアではダウンロード回数が50万を越えるほどの人気だ。

RSPの代表取締役である岡本彰彦氏は、2013年5月30日の発表で「タイ国内のレストラン・レビューサイトにおいて、Wongnaiがトップの座を維持し続けてくれることを願っている。我々は日本で人気のあるレストラン情報と割引クーポンのサイト“ホットペッパー”を運営しており、その経験とノウハウはWongnaiにも生かすことができるだろう。」と語った。

また、岡本氏はWongnai Media Co. Ltd.が非常に聡明なチームであると高評価すると共に、RSPの協力でより高い目標へ導くことができるだろうとその自信を述べた。
今回の投資金額に関する情報などは一切発表されていないが、RSPが今後の事業に深く関わりながら方向性を手引きしていくのではないかと思われる。

Wongnai Media Co. Ltd.のCEOであるYod Chinsupakul氏は「我々は“Wongnai”に対して大きな自信を持っているが日々、よりユーザーが望んでいるサービスを提供できるように努めている。正確なレストランの情報、高品質のレビュー、面白くて簡単な操作といった点を更に改善していく必要がある。私は今回のパートナーシップに強い確信を持っている。同様のサービスを運営し日本で成功しているRSPから我々学ぶべきことが多くあり、また彼らと今後の経験を共有していきたい。」と述べた。

Yod氏は今回の資金援助を利用して、バンコク以外の地域に事業を拡大することを計画しているという。Wongnai Media Co. Ltd.の社員は現在約16名だが、年末までに23名へ増員する予定だ。

日本で実績を上げるRSPが持つノウハウや経験、そしてWongnai Media Co. Ltd.が持つタイ市場に対する鋭い洞察力を併せることで、レストラン・レビューサイトWongnaiの成長は更に加速するものと思われる。
今回の取引によって更にユーザやレビューの数を増やし、より有益で正確な情報を提供するサイトへ改良されることを期待したい。(Tech in Asia)