シンガポール

出光興産が東南アジア事業拡大のため、シンガポール事業所を強化


≪地元メディアの反応≫
日本の大手石油精製会社の出光興産株式会社は、シンガポールで、原油および石油製品の取引を増加し、対外貿易を拡大するという。シンガポール ニュースメディア同社の社長月岡隆氏はインタビューで、「ベトナムで新たな製油所を持つことになるため、シンガポール事業所の機能を強化しなければならない。そして、ミャンマー、ラオス、カンボジアなど更なる開発が必要である。」と語った。

日本国内の需要が下がる中、ベトナムの拡大し続ける需要を獲得するため、出光は90億ドルを投じ、更にベトナムで日量20万バレルの石油が生産できるNghi Son石油精製工場を設立、2017年に稼動する予定である。

月岡氏によると、出光のシンガポール部門はクウェートからベトナムへの原油輸送を担当。出光とクウェート石油インターナショナルはこのプロジェクトにおいて、それぞれ35.1%の株式を持っている。

日本経済産業省の予想では、燃費向上のため、日本のガソリン需要は2010年から2020年までの10年間で31%減少し、2030年までの20年間で60%減少するという。

損益計算書によると、出光興産は燃料油の輸出量を19%増にする計画を立てている。
同社は、2003年に日本国内の石油製品の需要が低迷したため、日量80,000バレルの兵庫製油所と日量110,000バレルの沖縄製油所を閉鎖した。日本経済産業省の指示により、2014年には日量120,000バレルの徳山製油所を閉鎖する予定である。

日本国内のガソリン需要の低下により、日本国内工場の閉鎖が続いているなか、昨年12月にはオーストラリアのフリーダムエナジーホールディングス社を買収。また、豪州東海岸でサービスステーションを約40ヶ所運営している。
シンガポール事業所の強化、東南アジアへの事業拡大に向け大きく動き出した出光興産の今後に注目したい。(Bloomberg)


			
		

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