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シンガポール
医療技術研究所IBNと日本企業が共同研究をスタート
≪地元メディアの反応≫
2013年5月22日、医療機器の製造・販売を行なう日本企業のアークレイ株式会社(以下:アークレイ)は、アジアで初の海外研究所を設立した。
同社は、シンガポール科学技術庁傘下の研究機関「IBN」と共同研究を行なう計画であり、5年を期限として企画・開発の協力に9,100ドルを投じる予定である。
アークレイは1960年に設立された。医療診断システムの分野では世界トップレベルであり、特に糖尿病の研究においては世界を牽引するほどの企業である。本部を日本の京都に置き、その製品は80カ国以上に販売されている。IBNのJackie Y. Ying教授は「我々はアークレイとパートナーになることができ、とても光栄である。彼らは医学技術においてトップを走り続けてきた実績を持っている。」と述べた。
また「私は、科学の進歩や新技術によって人々の生活を改善することを理念に掲げるアークレイに賛同する。我が社とアークレイの提携によって、病気の早期発見や看護のための新しい技術と設備に大きく貢献することができると確信している。」と、その期待を語った。
アークレイの代表取締役兼執行役員社長である松田猛氏は「今回、IBNとの提携を開始することができ、非常に嬉しく思う。我々が最新の研究所をシンガポールに設立したのは、IBNが幅広い科学技術の分野で優れた知識と専門技術を持っているからである。そして今後シナジー効果のある研究テーマを構築し、提携内容を拡大していきたいと考えている。」と述べた。
IBNは様々な学科にわたる国家研究所であり、バイオテクノロジーおよび病気の早期的かつ正確な検出システムの分野において高い地位を誇っている。2003年に設立されて以来、既に620件以上の特許を取得し、それらは6つの医療技術機関で使用がスタートしている。
今回、新設した研究所は21人の研究者を採用する予定であり、主にアジア地域においてニーズの高い感染症簡易検査の研究から開始するという。
今後、アークレイはシンガポールで研究開発のグローバル化と世界標準化を進めるとともに、市場ニーズをいち早く捉えた商品の企画・開発を目指すことになる。
世界から集まった有能な研究員たちが持つ豊富な知識と経験、そして研究所の豊かな設備をIBNと共有することで、我々の豊かで健康な暮らしに大きく貢献してくれることだろう。(Bernama)