≪地元メディアの反応≫
日本の住宅建設大手「三井ホーム」の子会社で住宅・オフィスのインテリアデザイン、改修工事のトップ企業の一つである「Mitsui Designtec Co.,Ltd.(三井デザインテック)」は東南アジアに事業を展開する機会を模索するため、3月3日にクアラルンプールで開幕した「Malaysian International Furniture Fair(MIFF)2015マレーシア国際家具フェア」に視察チームを派遣、来年度の開催に参加することに関心を示している。

「MIFF 2015」に7人の視察団を派遣した三井デザインテックは、同時にマレーシアにオフィスを開設する意向で、現在我が国の事業特性や東南アジア地域の需要動向を調査中ということだ。
マレーシアの展示会運営業者「UBM Malaysia」が主催し今年で21回目を迎える「MIFF 2015」は、約8万平方メートルの会場内に近隣諸国を中心とする15か国の家具メーカーなど500社が出展し、140以上の国・地域から約2万人のバイヤー、業界関係者が訪れるアジア地域で最大級の見本市だ。
視察団代表のNobuyuki Mawatari氏は本紙の質問に対し「我々はまだ今後バイヤーとして参加するか、出展者となるか考慮している段階にあります。マレーシアの文化を含めて品質基準など業界環境を研究する必要があります。マレーシアのオフィス開設に関しても競争力のある適正なビジネスモデルを確立するための調査を行う予定です」と答えた。
三井デザインテックはマレーシア以外のASEAN諸国についても、パートナー企業との合弁企業設立の可能性などを調査する予定とのことだ。
ASEAN諸国の家具メーカーはヨーロッパ市場と比較しても製品の種類がバラエティーに富んでいるという強みを持っており、特にマレーシア製の家具はデザインの良さに定評がある。MIFFには10年ほど前から日本の業界団体などが参加しているが、今後は三井デザインテックのように、単なるバイヤー以上の積極的参入を図る日本企業が出てくるだろう。
(SOURCE:Bernama「trans by shimamori 」)