インドネシア

旭化成がインドネシアで自動車向け樹脂の現地生産を開始


≪地元メディアの反応≫
旭化成ケミカルズ株式会社は、アジア地域の機能樹脂事業の強化の一環として、この8月からインドネシアで自動車向けポリアミド66樹脂のコンパウンド品の現地生産を開始したと発表した。その生産能力は、ポリアミド66樹脂のみで年間4000トン規模。
インドネシア ニュースメディア
インドネシアで、このポリアミド66樹脂のコンパウンド品の現地生産は、樹脂メーカーとしては旭化成が初めてとなる。生産については、現地メーカー、ニッピサン・インドネシアへの委託による生産という形だ。

ニッピサン・インドネシアは、日本のメーカー日本ピグメント株式会社との合弁会社である。旭化成ケミカルズはすでに同社に対し、変性PPE樹脂などのコンパウンド品の生産も委託している。

今回生産を開始する、ポリアミド66樹脂の主な用途は、自動車、電気・電子部品、OA機器などだ。耐熱性と耐油性に優れ、現在需要が世界的に拡大しているところだ。コンパウンド品とは、合成樹脂にガラス繊維や難燃剤などの添加材を混ぜて機能性を付与したものをいう。

旭化成ケミカルズはこれまで、インドネシアでのポリアミド66樹脂の供給に関しては、タイの現地法人である旭化成プラスティックスからの輸出で対応してきた。しかしながら、今後の需要拡大に伴い、日系の自動車部品メーカーを中心に、いち早く顧客のニーズに対応できるようにと、ニッピサン・インドネシアでの生産委託を開始した形である。

このインドネシア現地生産の開始は、文頭でも述べたように、同事業においてアジアでの主導的な地位を確保、強化する狙いを意味する。東京に本社を構える旭化成株式会社(親会社)はこれで、現在4つの自動車関連の樹脂生産拠点を持つ形となった。

最後に、ポリミアド66樹脂が使われる自動車であるが、いまインドネシアでの自動車生産台数は、昨年の100万台から5年後には150万台規模に拡大する見通しで、製品需要がさらに高まる想定だという。インドネシアだけではない、中国を始めとする東アジア・東南アジア諸国の自動車市場は今まさに拡大中だ。しばらくは、右肩上がりの製品需要が続いていくであろう。(来源:慧聪塑料网)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto