アメリカ

日本の三菱UFJフィナンシャル•グループがアメリカにMUFGユニオンバンクを設立し、包括的な金融サービスを展開


≪地元メディアの反応≫

日本の三菱UFJフィナンシャル•グループは、リテール銀行を買収し、全米10位以内に入ることを目指すと述べ、ドル建て預金を活用していく考えを示した。三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループなどの三菱UFJフィナンシャル•グループのライバル銀行は、海外での業績を高めている。

 

米銀子会社ユニオンバンクは西海岸を中心に事業を展開しているが、田中副社長は、「買収を通じて事業を拡大していきたい。」と語った。田中副社長は現時点で本格的な交渉は行っていないが、多数の買収先候補があり、定期的に候補を修正していることを明らかにした。

 

アメリカ 進出

 

具体的な買収先候補は明らかにしなかったが、買収を視野に入れていると報じられた英ロイヤル・バンク・オフ・スコットランド傘下の米リテール銀行シチズンズについては、買収の計画はないと述べた。また、田中副社長は少なくとも資産を300億ドル増やしたいと発言。シチズンズ(資産1,270億ドル)と同程度の規模の買収を検討する可能性があることも明らかにした。

 

MUFGユニオンバンクは資産を1,070億ドル所有し、アメリカ最大の持ち株会社としてランクされている。それは2008年にユニオンバンカル社のカリフォルニアベースのユニオンバンクの持株会社を買って以来、更に小規模な買収を行っているからだ。

 

田中副社長は、近年のグローバル化の進展に伴い、日本国内のみならず米国に財産を保有する方は年々増加している事と海外旅行などでドルでお金を借りているようになっている背景を見据えて、アメリカでのリテールバンクを拡大したいと述べている。

MUFGユニオンバンクは預金ベースを拡大することは非常に重要な事です。当社は支店展開に力を注ぎ、多くの雇用し、アメリカでの預金基盤を拡大させることを考えています。」と語っている。

 

また、田中副社長はアメリカ金融大手のモルガン・スタンレーの取締役会メンバーに就いている。経営難のモルガン・スタンレーに最大21%を出資を行った。現在、金融大手モルガン・スタンレーの株式20%強を取得し筆頭株主となっている彼は「25%以上の出資比率を取得した場合は、より規制の制約に直面するだろう。しかし、私たちは1つのパートナーシップとして共に働く事が出来るように2つの間で現在の関係を確立していく必要がある。」と付け加えた。そして先ごろ、タイのアユタヤ銀行の過半数株式を取得する取引を完了した。日本の金融機関が外銀としてアジアの銀行を運営するのは初めてとなる。

 

日本の銀行がグローバル発展を見据え預金基盤を確立していけば、日本の企業の海外進出にも拍車がかかるだろう。

 

 (SOURCEReuters trans by Chinatsu」)


			
		

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