≪地元メディアの反応≫
ソフトバンク社長、孫正義氏は2015年の夏にアメリカのスプリント社の店舗からヒューマノイドロボット「Pepper」の販売計画を発表した。

日本で「Pepper」を披露した際には、金融、フードサービス、教育関係など各所から約300~400件程の問い合わせを受けたそうだ。120㎝ほどのロボットは踊ったり、ジョークを言ったりデータに基づいて人間の感情までも推定する事が出来る。
アメリカでの販売価格はまだ設定されていないが、日本では19万8,000円で一般に販売価格が設定されている。「Pepper」はオープンシステムで稼動し、ソフトのカスタマイズが可能。ソフトバンクは建築、医療、エンターテインメントなどの分野でのアプリケーションの開発や販売で利益を上げていく予定だ。
「私たちは、日本で販売状況やデータを分析したのち、日本で販売開始から1年以内に「Pepper」を事業者向けと一般個人向け、半々で販売する計画です」とソフトバンクロボティクス株式会社の冨澤 文秀代表取締役は意気込みを述べた。
ソフトバンクロボティクス株式会社はレーザーセンサーと12時間以上の連続稼働時間が可能なバッテリーを装備されている「Pepper」を販売する為に子会社として7月に設立された。
アメリカでの「Pepper」販売の発表後、ソフトバンクグループの株価は、前日比1.3%高の7,541円で取引を終えた。
孫正義氏は6月の会見で、ソフトバンクは生産性を高めるロボットではなく、人を楽しませるものを目指すとした上で、ロボットを作ろうと思った最初のきっかけが、子供のころに見たアニメの「鉄腕アトム」だったと明らかにした。また7月のイベントでは、ロボット3,000万台が労働力9,000万人分にあたるとして、ロボットを使った労働効率向上を訴えていた。
なお、ソフトバンクロボティクスヒューマノイドロボット「Pepper」は2014年9月1日にソフトバンクモバイルの店頭で活動している。
映画やアニメで人間とロボットが共に生活をしている世界が描かれてきたが、そんな未来も遠くないかもしれない。
(SOURCE:Bloomberg 「trans by Chinatsu」)