マレーシア

自動車部品工場建設のため、日本化薬は”Sendayan TechValley”を購入


 ≪地元メディアの反応≫
自動車の安全部品などを製造する日本化薬株式会社(以下:日本化薬)は、マレーシアの新しい工業用地”Sendayan TechValley”に、新工場を建設することが決まったという。
この工業用地は、自動車業界のテクノロジーを担う工業地域として重要な存在に成長することを目標に掲げており、今回の件によって更に大きく前進したと言えるだろう。マレーシア ニュースメディア
”Sendayan TechValley”は、世界クラスのインフラと優れた設備を備えた自由保有権の工業用地である。自動車産業における3つの主要な日本企業が既に142エーカーを購入していると言われている。

日本で高い技術を持つ日本化薬は、医薬品、化学製品、自動車の安全部品(エアバッグを膨らませるためのガス発生装置、シートベルトを巻き取るためのガス発生装置など)を製造している日本企業だ。マレーシアでは主に自動車の安全部品の製造を行なうという。

日本化薬はマレーシア州政府の責任者組織であるMenteri Besar Incorporation (MBI)と土地購入契約を結び、自動車部品の組立工場の建設地として”Sendayan TechValley”を38エーカー購入した。日本化薬は24,000万RMを投資し、新工場を開設予定である。

ヌグリ・スンビラン州の大臣Besar Datuk Seri Mohamad Hasan氏は、調印式の後「日本化薬は、日本国内において自動車の安全部品製造のリーダー的存在である。ヌグリ・スンビラン州での工場建設によって、マレーシアの自動車工場へ製品供給が始まれば日本化薬の誇るトップ技術は、より世界的なものとして認知されてゆくだろう。」と語った。

日本化薬社長兼最高経営責任者である萬代晃氏は「マレーシアで新工場を開くことを決めた理由は、マレーシアにさまざまな自動車の安全部品を提供し、延いてはASEANやインドでの急速な自動車生産台数拡大による自動車安全部品への需要の高まりに対応するためである」と述べた。

日本化薬にとって5つ目の拠点工場となり、日本、チェコ、メキシコ、中国というネットワークに、新しくASEANのマレーシアが加わった。グローバル体制を強化したことで、自動車安全部品の供給体制を更に向上させる計画だ。

この工場の運用が始まれば、300~400人程度の技術者や経験者を雇用することになるという。今後”Sendayan TechValley”が工業地域として成長を遂げることが出来れば、マレーシアの経済発展に多大な影響を与えるに違いない。(nst)


			
		

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