≪地元メディアの反応≫
日本のスイーツパン専門店「八天堂」が1月30日、ソウル市内の3店のデパート「ロッテ百貨店」本店と「現代百貨店」貿易センター店、「新世界百貨店」江南店の食品売り場に店舗を一斉オープンした。
1933年、広島で和菓子屋として誕生した「八天堂」は、「冷やして食べるパン」というコンセプトで開発した「くりーむパン」のほか、ユニークな和製スイーツパンで人気が上昇し、現在は広島本店をはじめ、東京、名古屋、大阪、福岡などで14店舗を展開している。
韓国企業のウェルフードシステムのアプローチで韓国進出を決め、その後、八天堂のパートナー企業である株式会社トレジャーアイランドを通じて、ウェルフードシステムとのフランチャイズ契約締結に至った。トレジャーアイランドは2009年から日本国内の百貨店、駅構内などで八天堂のくりーむパンを販売し、昨年からは八天堂ブランドの海外戦略担当としてアジア全域へのフランチャイズ展開を目指している。
2月にはフィリピンの首都マニラで店舗オープンを予定しているが、すでに八天堂のFacebookにはフィリピンのファンから歓迎のコメントが多く寄せられている。8月には台湾でもオープンを予定している。
八天堂のくりーむパンは、「日本に旅行に行ったら必ず買いたいパン」としてすでに韓国でもよく知られている。韓国ではカスタード、生クリーム、抹茶、チョコ、マロンの5種を一つ2,800ウォン(約300円)で販売するが、商品は全て日本で作られ、安全性確認のために、食品医薬品安全処の検査を受けてから店頭に並べられるという。
最近ソウルでは百貨店の地下食品売場がスイーツの品揃えを充実させており、注目のスポットとなっている。
各店とも人気店の出店を競っている中で、八天堂のオープンはデパート側にとっても、八天堂自身にとっても時機を得たものとなった。八天堂の「くりーむパン」は今ソウルで最も喜ばれるお土産かもしれない。
(SOURCE:Nines vs. Food「trans by shimamori)