≪地元メディアの反応≫
クリスマス前のソウルのディスカウント・チェーン「Seongdong-gu」(写真)では、人気テレビアニメ番組「パワーレンジャー・ダイノフォース(파워레인저다이노포스)」(キョウリュウジャー)」に登場するキャラクター・ロボットのおもちゃを求めて長い行列ができた。
ショッピングセンターやデパート、オンラインショップなどではクリスマスの1週間前には売切れとなって、オークションサイトの価格は定価の4倍にも高騰した。
あまりの人気に親達を困らせているこのおもちゃは、日本の東映が製作した揃いの衣装のヒーロー・チームが主役の長寿TV番組「パワーレンジャー」シリーズのメイン・キャラクターの2013年モデルだ。
価格は「Dino Force DX Tirano King」が75,000ウォン(約8,200円)、「Dino Force DX Ptera King」が65,000ウォン(約7,100円)だが、どこでも売り切れているため、オンラインショッピングモールでは300,000ウォン(約32,700円)にもなっている。
今年の新シリーズは7月の放映開始とともに韓国の子供たちの間で人気を博し、ダイノフォースのおもちゃは特に8歳前後の男の子の必携アイテムとなった。ロッテグループのディスカウント・チェーン「Lotte Mart」によると、12月18日から1週間開催したイベント「クリスマス・ロボット大会」開始後2時間でパワーレンジャー・ダイノフォース30,000個を売切ったという。
ダイノフォース・シリーズのおもちゃの韓国での大ヒットは、もちろんTVアニメ番組の人気に負うところが大きいのだが、もう一つの要因として供給量の少なさが挙げられる。おもちゃを製造しているバンダイは韓国市場向けに増産を決定したが韓国の顧客の需要には充分応えていない。バンダイによると、現在ダイノフォース次シリーズのロボット製作にかかっており、現行シリーズのこれ以上の増産は難しい状況だという。
テレビ番組でいくら人気があっても、必ずしもその関連玩具が同様に人気を得るとは限らない。売れ残りの在庫を残すことを避けるために市場の需要予測より少なめに生産することも、商品寿命の短い業界ではままあることである。また一方で、入手することが困難であれば顧客はその商品の人気が非常に高いと感じることになる。結果的に品不足が人気に一層拍車をかける効果をもたらしたと言えるのではないか。仮にダイノフォース・シリーズが韓国製であったなら、玩具メーカーはもっと迅速に需要に応えていただろう。
(SOURCE:Korea Times「trans by shimamori 」)