インドネシア

日本の伊藤園が主力商品で競争率の高い清涼飲料業界に参入


≪地元メディアの反応≫
日本の大手飲料会社の伊藤園が、インドネシアで大手の飲料製造会社のウルトラジャヤ・ミルクインダストリー&トレーディングカンパニーと、インドネシア国内での清涼飲料製造・販売のために、製造会社Ultrajaya Ito En Manufacturingと販売会社Ito En Ultrajaya Wholesaleの合弁会社2社を設立すると発表した。

それぞれの合弁会社の資本金は、300億インドネシアルピア(290万ドル)とのことで、
伊藤園は製造会社Ultrajaya Ito En Manufacturingに45%、販売会社Ito En Ultrajaya Wholesaleに55%出資をするという。
インドネシア ニュースメディア
伊藤園は日本国内でも、海外での販売に特に力を入れている飲料会社であり、また、日本でもトップの茶販売会社である。また、コカコーラ、サントリー、キリンの次に日本国内では4番目の飲料製造会社でもある。
一方、ウルトラジャヤはインドネシアのもっとも大きい清涼飲料会社の一つで、特に、紙パック牛乳のUltraブランドは50%のシェアを占めており、紅茶のThe Kotakは60%のシェアを占めている業界大手企業だ。

実は「最近、インドネシアでは清涼飲料業界が急成長しており、競争率も激しくなっている」とMandiri Sekuritas のアナリストHerman Koeswanto氏が述べており、恐らく、伊藤園もインドネシアの経済成長を背景にシェア獲得を狙っているものと考えられる。

また、伊藤園だけではなく、インドネシアの国内大手もその急成長市場シェア獲得のために、日本のグローバル企業との提携に積極的に乗り出している。例えば、サントリーとガルダ食品や、Indofood CBPとアサヒグループも提携を行っている。

インドネシアの飲料業界も日本企業の相次ぐ参入で競争率も高まっているが、ウルトラジャヤは既存の販売網と強い経営力を兼ね備えている為、伊藤園もその販売網を活用することでシェア拡大が期待できるだろう。(The Jakarta Globe)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto