インド

スマートフォン市場に期待を寄せるパナソニック、インドへ再参入


 ≪地元メディアの反応≫

2013年5月16日、日本の大手家電メーカーであるパナソニック株式会社(以下:パナソニック)はインド市場に向けた初めてのスマートフォン“P51”を発売すると発表した。

このスマートフォンは、5インチHD解像度のIPS液晶、1.2GHz駆動のクアッドコアプロセッサ、800万画素のメインカメラを搭載する。定価は26,990ルピー(492ドル)で、来週からインド国内のショッピングモールで販売を開始する。
インド ニュースメディア以前、パナソニックはインドで折り畳み式携帯電話を発売した経験があるが、それは大きな失敗に終わった。今回、改めて競争が激しいインドのスマートフォン市場へと参戦する。

インドのネットメディア・電信アナリストであるFaisal Kawoosa氏 は、「既に多くの企業が競争するインドスマートフォン市場で、パナソニックの成功は保証されない。」と厳しい意見を述べる。

実際、インドのスマートフォン市場競争は非常に激しく、アップルとサムスンの製品が高いシェアを占めている。低価格が売りのインド携帯メーカーであるマイクロマックス・インフォマティクス株式会社と中国メーカーとの競争も相当激しい。

しかし、パナソニックインド会社の社長であるManish Sharma氏は、インドのスマートフォン市場で進展する可能性は十分にあると述べた。
彼は「我が社はこの3ヶ月で、インド市場に6,990ルピーから35,990ルピーまでの価格の異なる9つのスマートフォンを発表予定である。機会をみて手頃な価格で、より性能の高い製品を販売したい。」と語る。

パナソニックはインドのジャイナモバイル株式会社(以下:ジャイナモバイル)と契約を締結し、自社製品の販売や顧客サービスを始めるという。ジャイナモバイルはインドで大規模な携帯販売店である。

今後について「2014年3月までの売上高は200万ルピーに上ると予想しており、市場の8%を占めることが出来ると考えている。また、会社全体では100億ルピーの売上を越えるだろう。」と、パナソニックは述べている。

また、パナソニックは2016年3月までにインド市場の40%を占めることを目標としている。それが実現した際には、パナソニックの家庭電気製品、電気やエネルギーに関する製品も売上を現在の3倍に伸ばし、総売り上げは36億ドルに達することができると予想する。

ジャイナモバイルのマネージングディレクター、Pardeep Jain氏は、「今後3ヶ月間で、パナソニックのスマートフォンの取り扱い店が100店舗に達し、全国のショッピングモールで発売されることを期待している。」と、述べた。

インドへ参入を始めてまだわずかだが、再挑戦を試みるパナソニックの動きはよく計画されているように見える。
パナソニックは今後、インドのエレクトロニクス市場を牽引するリーダーとなることができるだろうか。同社の期待を担うスマートフォン“P51”に注目が集まる。(Wall Street Journal, International Business Times)


			
		

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