インド

ソニー株式会社、Xperiaシリーズでインド市場に挑む


 ≪地元メディアの反応≫
日本を代表する大手電子機器メーカーの1つであるソニー株式会社(以下:ソニー)は「2013年末までに、インドの第3位のスマートフォンブランドになる」という高い目標を設定した。

現在、インドでのハイエンド市場は依然としてサムスン電子の製品とiPhoneによって掌握され、ローエンド市場では国際ブランドに加えて国内ブランドも伸びてきているため、その目標はソニーにとって間違いなく苦しい戦いである。
インド ニュースメディアこの高い目標を達成するため、ソニーはマーケティング戦略と目標販売エリアを再調整した。アーンドラ・プラデーシュ州は長い間ソニーの主要な市場であり、今回もXperiaシリーズの新製品であるXperia Zがこの地域でよく売れるであろうと期待されている。今回の四半期の売上目標は、アーンドラ・プラデーシュ州だけで250から300億ルーブルである。

マーケティングディレクターのSachin Thapar氏は、PTIレポートに対し「我々は、Xperiaに強い期待を持っている。私たちの目標はインドで3本の指に入る主要なスマートフォンメーカーの1つとなることである。」と述べた。

サムスン電子は先日、最新のスマートフォンを発表し更に優位に立っている。それに対抗すべく、ソニーはXperiaZのプロモーションのために21億ルーブルを使用する計画だ。巨額のように思えるかもしれないが、サムスン電子の新製品であるSamsung Galaxy S4と戦うためには妥当な予算であるという。

Xperiaシリーズの全スマートフォンをまとめた、昨年の年間売上高は300億ルーブルであったが、今年ソニーが設定した年間売上高は3,500億ルーブルである。アーンドラ・プラデーシュ州でのXperiaシリーズの売上は、総売上の7%を占めるであろうと期待されている。

同時に、ソニーは市場を拡大すべく国内での販売店を350店から550店に増加する予定だ。「我々は、現在の市場を掌握している企業に対して果敢に挑戦し、ゆくゆくはその企業たちのライバルへと成長を遂げるだろう。」とThapar氏が述べた。

スマートフォンの宣伝は、ソニーの総力をかけて行なう。今回は世界的に活躍する女優でモデルのKatrina Kaif氏をブランドモデルとして起用する予定だ。

また、ソニーは単にスマートフォン市場でだけに依存はしておらず、タブレットPCなどの製品分野でも販売を行なっている。ソニーはインドで、10.1インチの有機TFTディスプレイが装備された世界で最も薄いLTEタブレットPCの Xperia ZタブレットPCをリリースする。スマートフォンと同じく、Xperia ZタブレットPCはモバイルクラスBRAVIAエンジン2プロセッサを使用し、防水・防塵などの機能があり、2013年5月初旬にインドで販売予定である。

ソニーのインドでの売上は年々成長を続けており、昨年にはブラジルとロシアを抜き、国別売上4位となったと発表している。日本の売上げと比べれば非常に大きな差があるとはいえ、インドの成長率は日本よりも大きいことから、ソニーはインド市場へ大きな期待を寄せているようだ。(youthcarier)


			
		

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