インド

日立製作所がグローバル展開を加速するため決済サービス会社を買収


≪地元メディアの反応≫
日本の大手総合電機メーカーである株式会社日立製作所(本社:東京、以下:日立)はインドで決済サービスの足場を固めるためPrizm Payment Services Pvt Ltd.(以下、プリズムペイメントサービス)を買収したと発表。日立はWinvest Holdings (India) Private Limited(ウィンベストホールディングス)、Sequoia Capital(セコイアキャピタル)、Axis Bank(アクシスバンク)を含むプリズムペイメントサービス社の株主との間で、株式譲渡契約を締結。
インド 海外進出プリズムペイメントサービスはインドの金融機関にATMやPOSシステムの決済サービスを提供。また、日立はATMを製造しており日本市場で地位を確立している。プリズムペイメントサービスと日立は規制当局の承認に合意、契約にもとづき2014年2月末までには株式譲渡を完了する予定。

「プリズムペイメントサービスのインドにおける顧客基盤やノウハウ、そして日立の日本だけでなく世界で培ったITサービスのノウハウ、紙幣還流式ATMなどの高い技術を合わせシナジーを発揮できることを期待している。また、インド国内だけではなく、世界中のお客様へのサービス提供が可能となる。」とプリズムペイメントサービスのマネージングディレクター、Loney Antony氏が展望を述べた。

日立はインドをグローバル戦略する上で重要な地域と考え今回の買収を決定したようだ。また、インドでのATM設置台数は2012年の10万台から4年間で約3倍に増加すると推測されており、2016年3月末時点で3,000億円の売上高を目指すとのこと。2012年5月にはマレーシアの金融機関を買収するなど、グローバル展開に向け積極的な動きを続けている。IT市場の成長が期待できるここインドで基盤を固めることで、日立の更なるグローバル展開が期待される。(the times of India)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto