中国

家電量販店LAOXが中国市場の開拓を加速させる


家電量販店LAOXの北京第1号店(北京の南三環劉家窑商業地区)が正式に開業した。

「LAOXは南京、上海で順調に出店したことを、LAOXブランドを承認する市場において必要不可欠であるということを表している。中国という大きなチェーンの道を歩もうとしているLAOXに対して、北京という戦略的市場は極めて重要であり、北京に進駐することは正式に中国へ進駐することを表す。」と総経理田睿氏は話した。

「中国企業報」の記者は、「LAOXの中国第1号店が南京で開店し、開業してからの3日間は、売上高3,500万元を上回り、上海で開業した中国第2号店の売上高についても4,000万元を超えたとした。LAOXの中国市場での出店歩調は好調」としている。

田睿氏は「LAOXの中国市場の開拓は全面的に加速する。そして、5年間に25都市で150店舗を開店することが、初期の目標である。」と話している。

中国の家電小売販売会社、蘇寧(ソネイ)電気は2009年、約8億円(約5,700万元)を出資し、家電量販店LAOX6,667万の株を引き受け、蘇寧電気はLAOXの筆頭株主となった。2011年、蘇寧電気が所有するLAOXの株は51%に達した。中国 海外進出
近年、中国家電小売市場は外資企業の大きな関心を呼んでいる。沈陽、天津、南京などの都市で慎重に発展しているYAMADA電機や、上海の万得城家電チェーンを試験的に出店したメトロ及びフォックスコンも、中国家電小売市場に対して、アプローチしている。しかし、蘇寧電気をはじめ、現地の家電チェーンが全方位から市場競争の主導権を狙っている為、外資企業にとって厳しい状態である。

現地の家電チェーン企業が既に中国家電小売市場を分割しつつあるが、挑戦とチャンスが併存している。田睿氏は、LAOXが中国で発展を加速できているのは、日本でのノウハウを活かし、蘇寧電気に強大なプラットフォームを提供できているからである。またその他、中国政府の政策による不動産市場の促進、家電買い替えによる消費需要及びLAOXオリジナル製品、販売、サービスなどの独自経営等によって、大規模な市場効果を得られた事が勝因と考える。

LAOX(北京)総責任者侯恩龍氏は、「LAOX北京1号店は、中国の伝統的な電化製品販売方法に大きな変化を与えた。一般的な家電売場の商品は約2万種に対し、北京1号店は約20万種である。全商品の価格を明示し、複雑な販促キャンペーンを止め、会員にはポイントバックサービスを行う等、明瞭な価格で顧客の注目を引いている。」と話す。


			
		

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