ブラジル

双日が穀物集荷会社に投資、アジア圏への安定輸出ルートを確保


≪地元メディアの反応≫
東京に本社を構える総合商社の双日株式会社が、アジア圏への安定輸出ルートを確保するため、ブラジルの集荷輸出事業を行うカンタガロ・ジェネラル・グレインズ株式会社(以下:CGG)と子会社であるシージージー・トレーディング社に投資することを発表。
ブラジル 海外進出
サンパウロを拠点とするCGGグループは、農場15万haを保有し、年間200万tの穀物を集荷している。過去40年間で世界の穀物消費量は2倍以上となり、日本の商社はアジアでの人口増加に対応するべくアメリカや東ヨーロッパでの供給を確保しようと奔走している。その中でも東京に拠点を置く丸紅株式会社は、アメリカ第3位の穀物事業を展開するGavilon Group LLCを買収し、事業拡大をしていく計画のようだ。

また、双日は2020年までに穀物取扱量を2倍にしたいとしており、実質的な数値は明示されていないが年間穀物貿易量を1,000万tに引き上げる計画であることも明かした。

今回のブラジルでのプロジェクトを成功させるため、ブラジル北部のイタキ港の整備を支援するという。従来、ブラジルからの穀物は南部港からの輸出が中心だったが、物流インフラ未整備により、輸出の最盛期には長期滞船が恒常化していた。今回のプロジェクトを機に、北部のイタキ港を整備することにより、アジア向けの輸送期間の短縮、そしてコスト競争力を確保することが期待できるのではないだろうか。(Bloomberg)


			
		

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