インドネシア

ブリジストン、インドネシアに自動車用防振ゴムの生産拠点を確保。アセアン市場のシェア拡大に攻勢


≪地元メディアの反応≫

自動車関連、金融、農業、情報など多様な産業分野で事業展開する我が国有数のコングロマリット「Astra International(アストラ・インターナショナル)」傘下の自動車部品メーカー「Astra Otoparts(アストラ・オートパーツ)」が、日本の世界最大手タイヤメーカー「Bridgestone Corporation(ブリジストン)」と我が国で自動車用防振ゴムを開発生産するため合弁企業を設立することが明らかになった。

 

インドネシア 海外進出

 

アストラ・オートパーツのHamdhani Dzulkarnaen Salim社長とブリジストンのYasuhiro Suzukiディレクターが72日、ジャカルタで合意書を締結した。会社設立は8月予定で、投資額は1,740億ルピア(約1,300万米ドル)、出資比率はブリジストンが51%、アストラ・オートパーツが49%となる。

 

合弁会社の工場はWest Java(西ジャワ)州のPurwakarta(プルワカルタ)に建設され、来年1月には操業を開始、四輪自動車向けエンジンや車体の据付、サスペンションなどに使用される防振ゴムを生産する。防振ゴムは自動車の居住性・耐久性を高めるためエンジンや足回りに装着して音や振動を抑えるゴム部品だ。

 

東京に本社を置くブリジストンは世界シェアトップのタイヤメーカーで、現在26か国に170以上の製造施設を有し、昨年の総売上高は36,700億円(約290億ドル)。その大部分はタイヤの売上だが、自動車部品の売上も16%を占めている。ブリジストンは現在5か国7か所に防振ゴム製造拠点を保有しているが、これまで我が国にはなかった。

 

アストラ・オートパーツは近年生産拡大路線を続けており、昨年は38,500億ルピアを投じて、我が国と中国に新たに3つの自動車部品工場を建設している。

 

しかし今年の第1四半期の成長率が4.7%に留まったことが示す経済成長の鈍化とルピア安の影響を受け、製品の原材料をほとんど輸入に頼っているアストラ・オートパーツの成長は失速した。第1四半期の営業利益は1,040億ルピアで、対前年同期比で70%も減少してしまった。

 

今回の合弁会社設立はブリジストンにとってASEAN地域の自動車生産の中心国である我が国に、短期間のうちに生産拠点を確保することを可能にするという大きな利点があり、一方アストラ・オートパーツにとっても、ブリジストンのブランドと製品の成長性を保証された新会社が業績回復の起爆剤となることが期待されている。

 

SOURCEJakarta Globetrans by shimamori 」)