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気をつけろAmazon!楽天がWebgistix買収で本格的追い上げに挑む


≪地元メディアの反応≫
日本最大のオンラインショッピングモールを運営する楽天株式会社(以下:楽天)は、Webgistixを買収すると発表した。Webgistixはeコマース事業者向けにサービスを提供する米国の物流会社である。今回の買収に関する詳細は未だ公開されていない。

Webgistixは2001年に創業し、独自のeコマース事業者向けサービスを提供し、貨物輸送の管理と運送の最適化を実現する。eコマース事業者は受注処理のスピードと正確性の向上が可能になるとともに、ロジスティクス関連の固定費を削減することができる。米国本土においては1~2日以内でのスピード配達を提供しており、米国企業を中心に世界21カ国でサービスを展開している。

この買収によって、楽天がWebgistixのサービスを利用しAmazonプライムに本格的な挑戦を挑んだと言えるだろう。
アメリカ ニュースメディア楽天はPCやモバイル向けのサービスをいくつか運営している。最も有名なものは“楽天市場”という、日本最大のオンラインショッピングモールである。同社は世界的に見ても大規模なeコマース企業の1つであり、そのオンラインショッピングモールは米国を含む20カ国で運用を行なう。

楽天は過去数年間でPlay.com、Buy.com、Kobo、Pinterestなど、多くの興味深い買収合併と投資を行っている。

物流のインフラを高め、実行することは市場で最も重要なことになってきている。2012年8月、楽天は楽天市場の出店者向けに“楽天スーパーロジスティクス”を提供し始めた。実行サービスソリューション、入出荷の在庫管理、保管、梱包、配送、アフタサービスなどが含まれる。2012年、楽天はフランスの物流会社Alpha Direct Services社を買収し、ヨーロッパと日本をまたぐ物流会社創立を行なった。

楽天の代表取締役会長兼CEO三木谷浩史氏は「Webgistixの買収によって、米国で展開するオンラインショッピングモール“Rakuten.com Shopping”の出店者たちに正確な在庫管理と配達サービスをもたらすだろう。出店者が世界各地で取引できるようなシステムを構築していく。」と語った。

WebgistixのCEO兼創業者Joseph DiSorbo氏は、2日以内での配達モデルを提供しAmazonのゴールドサービスと直接、競争すると宣言した。
彼は「楽天のプラットフォームでアメリカの小売業者が得る利益はAmazonのゴールドサービスとほぼ同様だ。Amazonは手強いライバルであるが、国際市場ではまだ勝負がついていない。楽天はまた異なった方法で出店者たちに権限を授けようとしている。」と延べた。

楽天がAmazonに取って代わることができるかはまだ分からないが、同社は迷いなく技術と市場シェアの獲得に努めていると言えるだろう。楽天の年間収益は50億ドルにも達しており、急成長を見せている。(techcrunch.com)


			
		

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