タイ

オイシグループが澁谷工業と新システム導入の契約締結、海外進出を目指す


 ≪地元メディアの反応≫

タイの日本料理店チェーンのオイシグループが、日本のボトリングシステムで有名な澁谷工業から高機能の無菌充填システムを購入し、現在の1ヶ月生産能力6,000万本から7,500万本までボトルを製造出来るよう拡大する計画だという。同社はバンコク郊外にあるナワナコン工業団地に建設予定の工場に13億バーツを投資。2015年のASEAN経済共同体で、タイ国内と海外に輸出をしていくことが狙いであるようだ。
タイ 海外進出
タイ・ビバレッジの社長兼最高経営責任者(CEO)とオイシ・トレーディングの社長であるタパナ氏は、「タイ・ビバレッジは流通網の最適化をし、ソフトドリンク事業を拡大することが最大の目的である。国際基準を満たし、最先端科学技術を駆使した信頼性の高い澁谷工業の機器は、最高品質であり、環境保全に適している。今回導入することにより、飲料業界で優位な立場に立てる足がかりとなるだろう。」と語っている。

澁谷工業の高速回転無菌PET/HDPE充填システムは、米国FDAによって初めて承認されたシステムである。材料費、環境負荷、防腐剤の使用軽減、そして、風味を損なうことなく長期間保存することが可能だ。

澁谷工業の社長は、「今回のプロジェクト参加、そしてオイシを含むタイ・ビバレッジの事業拡大に貢献出来ることは非常に名誉なことである。また、新システムや技術をアピールする機会にもなる。そして、新無菌充填システムの事業成功を見据え、オイシプロジェクトチームの協力を得て最善の努力を続けていく。」と述べている。

2011年9月に設立されたオイシは、日本からの無菌充填技術を取り入れたタイで最初の緑茶飲料の生産工場である。生産プロセスはISO9001、ISO14001 、 GMPとHACCPとISO 22000規格に沿ったもので、最高レベルの品質を確保するため、集中制御室で正確なコンピュータシステムによって制御されている。

「我々の最先端の生産ラインが、今後オイシ・ブランドを拡大していく上で非常に大きなポイントになる。今回の投資が事業拡大を加速させるだけでなく、グローバル・ブランドとして知名度を上げる基盤になる。」とタパナ氏は自信を見せた。日本の技術が導入されたことでタイ飲料市場が大きく飛躍することが期待される。(The Nation)


			
		

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