≪地元メディアの反応≫
日本の大手ECモール「楽天」の子会社で通信市場に新規参入した「楽天モバイル」は、シンガポールに国際事業本部を新設した。

新拠点は、コンテナ化された5GCも組み込んだ楽天モバイルの仮想化ネットワーク「Rakuten Communications Platform(RCP)」の開発センター及び、グローバルな販売&マーケティングとして稼働するらしい。
一方、楽天モバイルは、今後アメリカで国際事業を展開する拠点として、カリフォルニアに米国法人を設立する予定だ。それを主導するのはゼネラルマネージャーのAzita Arvani氏だという。
Arvani氏は、「米国およびアメリカ州地域の通信事業者や政府との連携が楽しみだ。5Gへのアップグレードを進めるとともに、安全で手頃なクラウドネイティブネットワークアーキテクチャに移行するのだ。」と述べた。
先日、楽天モバイルは、RCPで利用できるNECとコンテナ化された5Gコアを共同開発し、NECが開発した5GCソフトウェアのソースコードをもとに、日本製の5GCを開発すると発表した。
しかし、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、楽天モバイルは5月、6月に予定していた商用5Gサービスの開始が約3ヶ月遅れる見込みだが、2020年に非スタンドアロン(NSA)5Gサービスの開始後、2021年に日本でスタンドアローン(SA)5Gサービスのスタートを目指している。
さらに、2020年4月8日に開始した無制限プラン「Rakuten UN-LIMIT」の契約申込数が6月30日に100万回線を突破したと発表した。
創業時はECモールを中心とした楽天だったが、シンガポールのこの新たな開発・マーケティングセンターが軌道に乗れば、今後は通信事業の分野で、日本だけでなく世界各国で活躍していくかもしれない。
(Trans by Shie)