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日本のブリヂストン、フランス・ベチューン工場を閉鎖へ


≪地元メディアの反応≫

ヨーロッパの乗用車用タイヤ市場における長期事業戦略の実行に向け、ブリヂストンは、過剰な供給・コストの削減などを検討する必要があった。あらゆる可能性を検討したが、ヨーロッパでの競争力を維持しながら同工場の操業を継続することが難しいと判断し、ベチューン工場を閉鎖する方針を明らかにした。


ブリヂストンフランス

工場閉鎖により影響を受ける従業員はおよそ863名だ。ブリヂストンは、地域社会への影響を認識しており、各従業員をあらゆる手段でサポートし、影響が最小限に留まるよう対話を継続するという。

 

ここ数年、新型コロナウイルスの影響を除いても、乗用車用タイヤ市場は強い逆風に直面している。ブリヂストンのヨーロッパ事業においては、ベチューン工場は最も競争力がないのだ。ベチューン工場の競争力を高めるために、いくつかの対策を講じてきたが、生産されたタイヤで赤字になったことは、何か不十分であることが証明されているのではないだろうか。残念ながら、現在の市場状態では状況が改善する見込みもないのだ。

 

今回の動きは、従業員の関与や、私たちフランスの顧客に高品質の製品を提供するという長年の取り組みを反映したものではなく、ブリヂストンが対処する必要のある市場状況の直接的な結果だ。個別サポートや、個人・専門事業への解決策などが、すべての従業員に対しての解決策を見つけることは優先してほしい。

 

ベチューン工場閉鎖は、2021年の第2四半期までは行われない。ブリヂストンは今後、約3,500人の従業員を擁する販売および小売事業を通じて、フランスで高い存在感を放っていくだろうが、ヨーロッパでの事業の持続可能性を維持するための構造的な対策を検討しなければならない。

 

 

Trans by Shie


			
		

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