≪地元メディアの反応≫
富士通株式会社(以下:富士通)は社会貢献プログラムとして、マレーシアエコフォレスト公園に苗木1,000本の植樹を行い、世界から温かい視線を向けられている。
富士通マレーシアのマーケティング•ディレクターのMichele Lum氏は、「『熱帯雨林の再生プロジェクト(以下:FTRR)』は、10年前から生物多様性や環境保全の一貫としてサバ州森林開発公社(以下:SAFODA)と日本国際緑化推進センター(以下:JIFC)の協力を得て、マレーシアエコフォレスト公園の150ヘクタールを活性化する為の活動である。」と話してくれた。
続けて、Lum氏は、「今のマレーシア森林は、焼畑農業、商業伐採やヤシ油のプランテーションなどにより破壊されている。森林の復元が困難であり、緊急課題としてSAFODAは植林技術の発展と技術者の育成支援をJIFCから受けて、元の森林を回復しようと活発な活動を続けている。」とも語ってくれた。
このFTRRプログラムは、具体的に、当地の雨林種の一種を植えるというものである。
雨林種は輸出用のラワン合板製造の為に大量伐採されてしまい、大幅に減少している。また、この土地では成長に時間が掛かり、植林しない限り、自然再生が非常に難しい為、雨林種を植え、育てる事が目的だ。
今回の植樹プログラムには、富士通グループ各社、サバ州森林開発公社、マレーシアサバ大学、マレーシアに駐在する日本大使館とキナバル日本学校など、合わせて163人が参加して賑わった。このイベントでは、1,000本の苗木を植樹している。
大変喜ばしい事に、2012年6月以降に植樹した苗木の生育率は48%まで上がってきている。木の育たなくなった地域では、改めて種を撒き、水遣りや土地の開発などの努力を怠らず、生育率を上げることに尽力を尽くしているのが勝因であるといえるだろう。富士通は全部で苗木37,500本の植樹を行い、植樹用の苗木購入資金は、1万人以上いるグループ会社全従業員からの寄付金でまかなう。と、温かくも力強く語っている。
世界各地で、自然破壊が叫ばれる中、こうした企業努力が自然を守り、再生していく事が大切であり、今後もこのような活動が盛んになる事に期待したい。(Computerworld Singapore)