≪地元メディアの反応≫
日本の株式会社資生堂(本社:東京、以下:資生堂)は、インドネシアのコングロマリットであるシナルマスグループ傘下のシナルマス トゥンガル(PT Sinar Mas Tunggal)社と合弁契約を締結。7月より新会社「資生堂コスメティクスインドネシア(PTShiseido Cosmetics Indonesia)」による営業を開始すると発表した。

「資生堂コスメティクス インドネシア」の出資比率は資生堂が65%、シナルマスグループが35%で、2014年7月より新会社による営業を開始する予定とのことだ。
資生堂は、今後も成長が見込まれるインドネシア市場において、引き続き世界共通で展開するグローバルブランド「SHISEIDO」の育成に加え、ボリュームゾーンであり、継続して大きな伸長が期待できるマステージ(※)領域へさらに注力することで売上拡大を図っていくのが狙いだろう。
※マステージとは、「マス」と「プレステージ」をもとにした造語で「通常のマス商品よりも高級感はあるが、プレステージ商品に比べると値ごろ感がある商品領域」を指す。
現在、インドネシアは世界第4位の人口(2億4400万人・2012年)を擁し、35歳未満の比較的若い世代が全人口の約60%を占めていることから、アジアの20代女性に向けたマステージブランド「ジーエー(Za)」のマーケティングを強化し対応するようだ。
また、都市部の若年層の人口増加はめざましく一層の「所得増加」と「消費拡大」が期待される。アジア経済危機(1998~1999年)、リーマンショック(2008年)後もいち早く成長を回復し、今後とも持続的成長が見込まれている。また、化粧品市場もこれまで毎年10%を超える伸長を見せており、同程度の伸長が予想されることから、資生堂は今後もインドネシアでの事業拡大に力を入れてくることだろう。
(SOURCE:Business Wire India 「trans by KIKU」)