インドネシア

インドネシア自動車市場にチャンスを見出す日本


 ≪地元メディアの反応≫
インドネシアの自動車市場の急速な発展と、大型設備に対するニーズの増加を要因として、日本企業は次々に工場を設立するという。また、それと同時に東南アジアの中でも特にインドネシアでの拡大を、積極的に計画しているという。

トヨタ自動車株式会社(以下:トヨタ)のインドネシアの取締役である原氏と、副代表取締役の秋山氏が参加するジャカルタジャパンクラブの管理者は、工業部長のHidayat氏と、ある会議で部品を供給する計画を検討したという。

会議後、工業部の重点科学技術産業責任者とするBudi Darmadi氏は「約50社の日本自動車部品メーカーが、7億米ドルをかけてインドネシアに工場の設立を予定している。去年公開されたデータでは、海外メーカーの投資総額は24億米ドルと予想されており、日本メーカーからの投資もその一部となるだろう。」と述べた。

「部品工場であれば、自動車工場よりスピーディーに設立が可能である。トヨタ、ホンダ自動車株式会社(以下:ホンダ)などの多国籍企業は、今年中にもバンパーやダイナモなどの部品を生産し始められるであろう。ひとつのメーカーは多数のブランドに2、3種の製品を提供できるようになり、また、一部の日本メーカーは当地の企業と共同提携するという。それらの工場はインドネシアで自動車メーカーが集中する西ジャワのCilegon, Banten と Cikampekの近くに設立される予定だ。」と言及した。インドネシア ニュースメディア
インドネシアは東南アジア第二の自動車市場であり、主な世界の自動車メーカーが、すでにインドネシア自動車市場に参入をしている。2.4億人いる国民の半数は中産階級であり、企業の積極的な動きも考えると、消費に対しての期待が持てるであろう。

日本一の自動車メーカーのトヨタは、西ジャワKarawangですでに2つの工場を持つが、その生産能力を2014年前半までに250,000単位へ押し上げるため、また更なる拡張計画のために13兆ルピア(13.5億米ドル)の投資も予定している。

もう一つの日本自動車メーカー、ホンダは2014年第1四半期までにインドネシアの年間生産数を3倍、180,000台にするために、新しい工場の建設を予定している。その工場は西ジャワKarawang のMitrakarawang工業団地で、価値は3.1兆ルピアといわれている。

インドネシアの自動車販売数は、2012年に112万台に達し、2011年と比較すると24.83%もの上昇となった。市場の需要、特に中産階級の需要がその要因である。今年、インドネシアの業界目標は120万台、昨年より更に7.5%の増長だ。

一方、インドネシア工業部の重点科学技術産業責任者であるBudi氏からの希望により、日本第二の掘削機メーカーの日立建機(以下:日立)も、インドネシア市場に参入するという。
「私たちが、重機と高圧送電設備の需要があると日立に伝えた。日立は発電設備に携わる予定で、ガス絶縁遮断機と蒸気タービンの生産を通して、インドネシアでの市場を拡張するだろう。」とBudi氏は述べた。

インドネシア自動車産業界の大きな成長を受け、この機に多くの海外企業が参入してくることになるだろう。自動車産業界にとどまらず、更に上昇するであろうインドネシア経済に注目が集まっている。(The Jakarta Post)


			
		

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