タイ

MCFiVAが日本企業と提携、電子マーケティング事業を強化


 ≪地元メディアの反応≫

タイ企業のMCFiVAは日本企業の株式会社D2C(以下:D2C)と合弁会社設立契約を締結し、電子マーケティング事業を通じて東南アジア参入のサポートを行っていく方針だ。
D2Cは、2000年6月に、NTT DoCoMo・電通・NTT Advertising Inc.の合弁会社として設立された世界初のモバイル広告とモバイルマーケティングの専門企業である。
タイ 海外進出MCFiVAの設立者であるSupachai Parchariyanon氏は、「D2Cのような強力なパートナーを持つことができ、我々はとても嬉しく思う。両者の豊富なモバイル・電子マーケティングの経験を融合させることは、業務提携の出発点にしか過ぎない。今後は、更に様々な事業を行っていく計画だ。」と話す。
彼は、両社が協力することでモバイルマーケティングや広告事業をタイ全国に広め、更には東南アジアにも広げたいと今後の展望を語る。

現在、120%の携帯電話浸透率を誇るタイは人口の3分の1が携帯端末を使用してインターネット通信を利用している。タイの協会によると、インターネット広告市場の売上は2012年の27.8億バートから今年34%増の37.3億バートに達する見込みだ。
Supachai氏も同様に、「今日、スマートフォンの普及が著しくモバイル業界の成長が特に期待されている。今や携帯電話は消費者が情報を得えるため、そしてお互いが繋がるための道具として生活の必需品となった。」と語る。

2011年に起業したタイのMCFiVAは、計画・営業・リサーチ・技術など、総合的なデジタルコンテンツサービスを提供する企業だ。現在、トヨタ自動車・Unilever・Mead Johnson・Visa・AIA・Air France・KLM等の大手企業と多く取引を行っている。

D2Cの代表取締役の宝珠山卓志氏は、MCFiVAとの提携の目的はアジア諸国でのサービス網を広げ、事業拡大を目指すためであると語った。
「D2Cは日本市場で培ってきたモバイルマーケティングと広告のノウハウを生かし、MCFiVAとの提携によって中~長期的な成長が期待できる東南アジアで、モバイルを含むデジタルコンテンツ事業を強化していく考えだ。」と、宝珠山氏は述べた。

D2Cは研究・開発を通して、モバイルマーケティングを進化させていくことを目標に掲げる。タイでモバイル・ソーシャル・ゲームを発展させ、そして東南アジアで事業拡大を計画していく。現在、既にD2Cは中国・台湾・インド・インドネシアでも事業の拡大を進めている。

モバイル広告市場が成長の兆しを見せるこのタイミングに乗じて、2社はタイ国内のみならずアジア市場を手中に収めることができるだろうか。今後、どのようなモバイル広告やコンテンツをリリースしてくれるのか、注目が集まる。(The Nation)


			
		

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