中国

こだわりの生産過程で中国人の胃袋をつかむ日本の食品メーカー


 ≪地元メディアの反応≫

井村屋は日本大手の食品メーカーとして、“安心・安全の方針に則った美味しさ”を中国の消費者に提供している。
8月1日に行われた発表で、井村屋グループ中国事業の代表を務める山際博生氏は「2000年に井村屋は中国へ進出し、わずか13年間で優れた品質と評判により中国市場に定着することができた。今や中国の消費者のみならず、北京で生産したケーキを米国に輸出しているほどだ。」と、その順調な成長ぶりについて語った。

中国市場へ参入してまだ13年の井村屋は、どのように消費者の心を掴んでいったのだろうか。
中国 海外進出井村屋の定番商品の1つ“カステラ”は、防腐剤と保存剤などを一切使用せず、生卵、小麦粉、砂糖のみを使って、原材料自体が持った自然の美味しさを提供している。
更にその卵は液卵ではなく製造年月日と状態を厳密にチェックされた新鮮なもので、ヒビが入っている場合は使わないという徹底ぶりだ。また卵を割る機械は日本産で、液卵に雑菌や異物が入ってないかをチェックできる。

通常、ケーキメーカーはベーキングパウダーなどの膨張剤を使っているが、井村屋はそれを一切使わず製造中の気泡のみで、ふんわりとした食感を作り出している。それによって繊細な味を実現することができた。
更に、防腐剤を使わなくともケーキの新鮮な美味しさを保存できる“脱酸素包装”によって、幼い子どもたちにも安心して食べさせることができる。

中国市場に参入してから井村屋は、オリジナル、抹茶、チーズの3種類のカステラケーキシリーズを作り出した。特にチーズケーキは中国の消費者のために開発された、中国限定商品である。カステラにチーズを入る斬新的なアイディアは、井村屋グループの事業拡大に向けた戦略の一環であると言えるだろう。中国の伝統的な祭事に合わせて限定パッケージを発売するなど、積極的な取り組みによって手土産としても広がりをみせている。

更に井村屋は中華まんも、主力商品として売り出している。中華まんは元々、中国の伝統的な屋台料理として中国から日本へ渡ったが、日本風にアレンジされた商品が井村屋によって中国のコンビニやスーパーで発売されるようになった。
中国で中華まんは主食として食べられているが、井村屋は“おやつ感覚”の斬新な商品で差別化を図っている。

今日、井村屋によって中国で中華まんを食べる観念が変化しつつあるだけでなく、中華まんの調理方法も進化した。彼らの中華まんは蒸し器を使わず、電子レンジで温めるだけという手軽なもので、サラリーマンなど忙しい人々に重宝されている。
井村屋は食の安心・安全を提供するだけでなく、その斬新的なアイディアでこれからも世界の人々を魅了していくことだろう。(人民網)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto