≪地元メディアの反応≫
岩手県出身の日本人が、親しみやすく伝統的な日本食をカンボジアに持ち込んだ。
菅原一高氏は、元々はドバイで不動産の仕事をしていたが、5年前にカンボジアで起業。
2014年にはイオンモールに日本の人気シュークリーム店「Beard Papa」を開店。
プノンペン市のトゥール・コークで2店舗目をオープンさせる予定だ。
現在菅原氏は、先日Bassac Laneにオープンした餃子とラーメンのお店「Masamune」の立ち上げに奮闘している。
黒のレザーの席や、新聞紙風のメニューなど、店内はモダンスタイルのレイアウトになっている。
プノンペンの日本食レストランは現地の顧客に合わせている為、菅原氏はもっと親しみやすい日本食の経験を提供したかったと述べた。
「他の日本食レストランは、外国人に入りやすい環境ではなく、現地の日本人向けに作られているようだと感じた。」
プノンペンの他の日本食レストランと区別させる為、菅原氏は世界では人気だが、プノンペンには新鮮な料理である餃子を紹介することにした。
元々は漢王朝の時代に中国から伝えられたものだが、日本の餃子はニンニクの味が濃く、薄い生地で作られている。
食べやすい1口サイズの餃子と、日本のビールや日本酒との組み合わせが、彼のお店が生まれるきっかけとなった。
「パリ、ニューヨーク、ロンドンでは、日本の餃子が人気なので、プノンペンにも餃子を紹介したかったのです。」
日本では肉餃子や野菜餃子が人気だが、菅原氏は様々な国の人に合う味を求めた。
「日本では、味が濃い餃子が好まれますが、私達の店舗では、現地の人に合った味付けを目指しました。」と彼は述べた。
最終的に 「Masamune」の餃子は、しょうゆ、ビネガー、チーズなどの味を取り揃えている。
「日本ではチーズ味の餃子は食べませんが、外国の方はチーズを好きな人が多いです。基本的には、少し手を加えただけの伝統的な日本のレシピで調理しています。」
「Masumune」では、日本人シェフ2人を含むチームで毎月新しい味の餃子を考案していく予定。
「Masumune」のラーメンは、しょうゆ味としお味の2種類があり、肉ブロックを元に作ったスープと麺の他に、味玉、メンマ、海苔をお好みで追加し楽しむことが出来る。
先月オープンし、店舗は非常に繁盛している。その為、菅原氏とスタッフはトレーニングをする十分な時間が取れず、オーダーの順番は乱れ、Sapporoビールはぬるい状態での提供となってしまっていた。
「この5日間、午後6時から午後12時の間、ずっと満員状態でした。最高のメニューは提供出来ますが、忙し過ぎて研修時間を作れないことが今の課題です。」
彼が運営しているシュークリーム店のように、「Masumune」も増やしていきたいと考えており、シェムリアップに2店舗目をオープンさせる予定。今後も日本食をカンボジアへ紹介していくつもりだ。
「私達は今後も伝統的な日本食を提供していきたいです。そしてそれが多くの人にとって魅力的であれば良いと思っています。」
(SOURCE:Khmer Times by Mimi)