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三菱東京UFJが外銀で6行目の高雄出張所開設認可取得、運転資本2億台湾ドルで台湾南部に拠点確保


≪地元メディアの反応≫

我が国の金融規制全般を統括する「Financial Supervisory CommissionFSC:金融監督管理委員会)」は日本最大の銀行「The Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ Ltd.(三菱東京UFJ銀行)」による台湾島南部Kaohsiung(高雄)市での出張所開設申請を認可したことを発表した。

 

台湾 海外進出

 

三菱東京UFJの出張所は日本の「Mizuho Bank, Ltd.(みずほ銀行)」、タイの「Bangkok Bank」フランスの「BNP Paribas」、香港の「Bank of East Asia」、スイスの「UBS」に次いで、高雄市で6行目の外国銀行支店となる。

 

三菱東京UFJは申請以前から台湾島南部での資金需要増に着目していた。台北に次ぐ台湾第2 の都市である高雄は、我が国最大の商業港(写真)を有しており、近隣の台南科学工業園区(サイエンスパーク)とともに台湾の基幹産業で競争力が高い「液晶・半導体」産業の集積が進んでいる。

 

金融監督管理委員会は「三菱東京UFJの存在によって日本企業による台湾南部への投資機運を高まり、より多くの雇用創出が期待される」と、支店開設認可で三菱東京UFJの顧客企業からの投資増大効果と両国の経済交流促進に対する期待を述べた。

 

中国語経済紙「The Commercial Times(工商時報)」によると、三菱東京UFJは高雄出張所開設に当たり、運転資本として2億台湾ドル(647万米ドル)を準備したという。三菱東京UFJの話として、70社以上の顧客が我が国で事業基盤を築く計画を持っており、その業種は貿易、小売、食品、重工業など多岐にわたるとも伝えている。

 

さらに同紙は日本で総資産第10位の「Bank of Fukuoka(福岡銀行)」も近日中に我が国への駐在員事務所開設を金融監督管理委員会に申請する予定と報じた。日本の主要銀行が我が国への拠点設立に熱心なのは、台湾で事業展開する日本企業の間で高まる資金調達需要の反映と言えるだろう。

 

政府統計によると。2014年の日本企業による我が国への投資は488プロジェクト、総額54,700億米ドルに上った。前年の616プロジェクト、総額4800万米ドルと比較すると、投資規模の大型化と同時に総額で34%増という大幅な伸びを示している。

 

三菱東京UFJにとって1993年にオープンした台北支店に続き二つ目のサービス拠点となる高雄出張所は、今年中にオープン予定だ。海外からの投資意欲が旺盛で、今後とも投資・安定成長が続くと見込まれる台湾島南部の中心都市に日本の銀行がオープンすることで、日本企業の投資がより加速することは期待していいだろう。

 

SOURCEThe China Posttrans by shimamori 」)


			
		

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