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パチンコチェーン最大手のマルハン、カンボジアで銀行統合
≪地元メディアの反応≫
日本のパチンコ産業最大手「株式会社マルハン」の子会社であるマルハンジャパン銀行(Maruhan Japan Bank Plc.)は1月27日、カンボジアの大手マイクロファイナンス機関サタパナ社(Sathapana Ltd.)の統合を発表、プノンペンで覚書の調印を行った(写真)。
新銀行の名称は『サタパナ銀行(Sathapana Bank Plc.)』となる予定で、2015年中に正式な申請を行い、2016年初頭から新銀行としての営業開始を目指す。
マルハンジャパン銀行は、マルハンが2008年5月に設立したカンボジア王国初の日系資本の商業銀行で、現在では、資本規模で5指に入る大手商業銀行として、個人・法人・マイクロファイナンスなどの幅広い金融サービスを提供している。資本金は2,500万ドルでマルハンの出資比率は85%、残り15%はカンボジア国内資本となっている。2012年にはサタパナ社の株式の95%を取得している。
サタパナ社は、貧困層に資金調達サービスを提供する目的で1995年にNGOとして設立された。2003年にカンボジア中央銀行からマイクロファイナンス機関の免許を取得し、全国142拠点で小口金融サービスを中心に営業している。
覚書の調印を終えたマルハンジャパン銀行の矢部芳一頭取は「カンボジアの銀行業界は激しい競争にさらされており、今回の統合で新銀行は顧客層とサービスネットワークの拡大を実現することができます。マルハンジャパン銀行はプノンペンに本店を持つのみですが、すでに黒字転換している商業銀行としての商品・サービスを、サタパナ社が持つ支店とATMの全国ネットワークに載せることで、使い勝手の良い総合金融サービスが展開できるようになります」と統合のメリットを強調している。
新銀行は統合によって、総資産は5億2,700万米ドル、従業員数約2,650名、預金者約9万人以上、小口融資先約10万5,000人以上の商業銀行となる。国内143拠点は支店数ではカンボジア第2位となる。
マルハンジャパン銀行が一気に全国に拠点を持つ商業銀行となり、サタパナ社の小口金融サービスにとっても安定した財政基盤が得られるという統合のメリットは大きい。現在カンボジア政府は国内金融業界の統合再編を促す傾向にある。カンボジア中央銀行も今回の統合を歓迎するだろう。
(SOURCE:The Phnom Penh Post「trans by shimamori 」)