インドネシア

トヨタは小型車「AGYA」を販売、インドネシアのニーズに合わせ、ASEANでの活躍を見ることが出来るのか


地元メディアの反応

日本の大手自動車メーカーのトヨタはマレーシアを除いて、タイ、インドネシア、フィリピンを含むASEAN四大市場それぞれのマーケットリーダーと言って良いだろう。

しかし、それは競争の激化、市場でのダイナミクス変化や消費者の嗜好に合わせるなどして、すぐに市場への浸食が出来ることは分かっていた。

 

その為、日本の自動車メーカーはタイのエコカープロジェクトだけでなく、インドネシアの低コストグリーンカー(LCGC)プログラムに参加している。

これらのプロジェクトは、新たな投資をコミットし政府の基準を満たすため、インセンティブを最大限に活用する特定の車の開発にトヨタを必要とした。

 

インドネシア 進出

 

競合他社が次々と新型モデルを発表を行っていった。日産「マーチ」導入後、トヨタは初のエコカーモデルを発表。新型モデルの発表は10月と他社より遅いものだったが、マイナスの要素は殆ど無かった。

 

このプロジェクトの最初にエコカーモデルを発表したのは、市場の老舗ブランドでもある、ヤリスハッチバックだ。プレミア価格設定により、エコカー販売の可能性を最大限に引き出す事となった。

これは日本の自動車メーカーがエコカー戦略を担っていたためと考えられている。

 

各自動車メーカーはこの競争力によって、ヤリス売上高は、前のバージョンに比べて3倍に増加し、ホンダ「シティ」とトヨタ「ヴィオス」は、今年の第1四半期中に乗用車の販売チャートを突破した。

 

ダイハツ工業からOEMを受けている小型車「AGYA(アギア)」は2012年のインドネシア国際モーターショーで初公開され、インドネシア政府による低燃費・低価格車への優遇税制「ローコスト・グリーン・カー(LCGC)政策」にミートさせたモデルだ。

 

これまでもトヨタは、ダイハツとの協業で「アバンザ」(ダイハツブランド名:「セニア」)などインドネシアの顧客のニーズに合わせたクルマを提供してきた。「アギア」「アイラ」もエントリーユーザー向けのファミリーカーとして、インドネシアの新たな市場の開拓を目指している。

 

自動車メーカーは投資し、常に市場のダイナミクスを変更し、熱心に市場シェアを保護するため、消費者の嗜好をシフトし満たしていく所存なのだ。十分に確立された販売およびマーケティングネットワークと一緒に強力なブランド•ロイヤルティもASEANにおけるトヨタはこのすべてを果たしているといえるだろう。

 

興味深いことに、2010年末および2011年半ばでのエティオスリヴァのエティオスのセダンの導入は、トヨタが市場機会を認識し、新たな買い手を獲得する適切な製品を引き出す方法の典型例だ。それにも拘らず、トヨタはタイ、インドネシア、フィリピンの30%の市場シェアからは程遠く、僅か6%の市場シェアとインドの乗用車販売者の間で第6位にランクされている。

 

小型車「AGYA(アギア)」の販売やこれから販売される車両で、トヨタはどこまでASEANでの活躍を見せてくれるだろうか。

SOURCEThe Hindu Business Linetrans by Chinatsu」)


			
		

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