インド

エーザイが「抗がん剤」発売を発表、新価格システム導入で多くの患者を救う


≪地元メディアの反応≫
日本の大手製薬会社エーザイ株式会社(本社:東京、以下:エーザイ)が8年前に7億ドル(約700億円)を投資、インドに子会社エーザイ・ファーマシューティカルズ・インディアを設立。そして、今月乳がん治療においてに効果があるとされる抗がん剤「Halaven」(一般名:エリブリンメシル酸塩)を発表、患者の所得により負担額(全額負担から無償)を設定する「ティアードプライシング」というシステムを紹介した。
インド 海外進出「Halaven」はサードラインの転移性乳がん治療で処方されるもので4サイクル4.8万ルピー(約76,000円)という非常に高い値段設定がされているが、低所得者には無料で処方されることになる。また、すでに世界基準の10分の1の値段(購入しやすい価格)で販売されているのが、アルツハイマー型認知症薬「アリセプト」とプロトンポンプ阻害剤「パリエット」である。インドの製薬会社にとっての最大の課題は、より低価格の治療費で患者に医療を提供することである。

日本第5位の製薬会社であるエーザイは、中枢神経治療(CNS)とインドにおけるがんの治療という2つの柱に焦点を当て更に注力していくという。現時点でインドでの乳がん羅患数は約34万人と言われており、死亡率は非常に高く、治療を受けることが出来る患者は少数である。これは疾患に対する知識不足や経済的なことが理由として挙げられる。

また、インドでは2020年までに子宮頸がんを抜き乳がん患者が増えると予測されており、経済的な問題をはじめとする課題の解決が急務となってくる。「購入しやすい価格」の抗がん剤が発売開始となり、より多くの人たちの命が救われることを願うばかりである。(The times of India)


			
		

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