中国

企業発展を支える中国人社員、イオンの人材育成への取り組み


 ≪地元メディアの反応≫

世界でスーパーマーケットのチェーン展開を行う日本企業、イオン株式会社の中国事業部であるイオン(中国)株式会社(以下:イオン中国)は、7月9日に中国の6都市で同時に新入社員の入社式を行った。今年3月1日、同社が中国でのブランド名を“AEON(イオン)”と統一してから初めての入社式である。

今回、イオン中国の入社式は北京、青島、蘇州、広州、深圳、香港の6つの都市で同時に行われ、18のグループ会社から約650名の新入社員が入社式に参加した。その内、大学を卒業したばかりで仕事の経験がない社員は80%を占めるという。
中国 海外進出北京商業新聞の記者はイオン中国の教育訓練部長である近藤良策氏にインタビューし、現地雇用に対する施策について様々な質問をした。

イオングループは1.6万人が働くグローバル企業である。彼らはどのように経験のない新人たちを教育してゆくのだろうか。
近藤氏は「イオングループは中国、日本、東南アジアで合わせて250以上のグループ会社を持ち、“お客様、第一”という企業理念のもとで仕事をしている。グローバル企業であろうと、そうでなかろうとも小売業の基本は“お客様”である。」と語った。その理念を掲げ、社員一丸となって働いているのだと彼は述べる。

イオンは多様な人材育成システムを通じて、中国文化と企業理念をよく理解した人材を育成することに努めている。
入社後にスタートする基礎研修では、全ての新人が十分にイオンの企業理念を理解した上で、仕事の基本技能を習得できる。また“イオン中国商学院”では、社員に専門知識を習得できる環境を提供している。“イオン清華学院”は、将来の幹部を育成するプロジェクトだ。また、今年2013年はイオン中国から優秀な人材を日本に派遣する2年間の研修プロジェクトを始める。日本の先進的な管理技術などを勉強し、より実践的な能力を身につけられると期待されている。

イオングループは、このような全面的な人材育成システムを通じて人材の多様化を図ることで、更なる中国での企業発展を目指している。

小売業の雇用は不安定であるというイメージがあるが、イオングループの社員は比較的に安定している。それは企業にとって最も重要なものが社員であると、彼らが知っているからだ。
イオングループは長い間、社員の帰属感を重視している。国籍や人種、性別を問わず様々な人材が融合することで、今日のイオングループの多様性を作り出した。彼らはこれからも“教育は社員にとって最大の福祉”という考え方を受け継ぎ、社員に成長のチャンスを提供し続ける。絶え間ない勉強を通じて社員は企業発展に貢献し、自己の成長とステップアップに繋がる。

イオン中国は、市場をよく知る中国の社員だからこそ企業発展を支える核心の力になると考えている。今現在、イオン中国の上層部は外国人が多いが、将来は中国の社員がその殆どを占めることになるのではないだろうか。(北京商报)


			
		

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