シンガポール

日系デパート各社、東南アジア市場進出・拡大を計画


 ≪地元メディアの反応≫
株式会社三越伊勢丹(以下:三越伊勢丹)は、初めてベトナム、インドネシアに参入を予定し、年末には、シンガポールの店舗数を増やして、海外強化をするという。シンガポール ニュースメディア三越伊勢丹は三越と伊勢丹の老舗同士が合併した日本最大規模のデパートである。既に海外進出を果たしているシンガポール、マレーシア、タイでは5年以内に支店を増やすとし、既存シンガポール5店舗を拡大、日本製品も2倍~10倍取り揃えるとしている。シンガポールは観光客が多いため、各メーカーも新商品の取り揃えに必死になっているようだ。シンガポールの強化後、インドネシアやベトナムへの参入を予定しており、それぞれの国で30万㎡の大型デパートを設立して、3年後には海外売上額を1,000億円(約13億7400万シンガポールドル)まで引き上げるとの目標を示している。この地域の人々は購買意欲が高いため、ニーズに合う商品展開が今後の課題となるとのことだ。

シンガポールに出店している、株式会社高島屋(以下:高島屋)も同様に、ベトナム、インドネシア、マレーシアに350億円を出資し業務拡大を計画している。この際に、買収も視野に入れているということで、三越伊勢丹にとっては、最大の脅威となる事は間違いなさそうだ。

日系デパートの嗅覚は敏感であり、彼らが店舗計画を進める地域は、経済が成長していて、多くの日系企業も進出している場所である。80年代~90年代までは、アジア四小龍と呼ばれる、シンガポール・台湾・香港・韓国に支店出店するのが主流であった。特に2008年の北京オリンピック以降、目まぐるしい経済発展を遂げ、日系デパートが相次いで中国地盤を拡大してきていた。三越伊勢丹の取締役会長 大西洋氏は、海外投資について説明した際、「中国は大きな市場であり、これからも無視することはできないのだが、現段階では、東南アジア新店舗・拡大への投資を優先している。」と中国市場についての考えもあらわにした。(光明網)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto