シンガポール

注目のウェブサービス「PeaTiX」が東南アジア市場に本格参入


≪地元メディアの反応≫
日本のOrinoco株式会社が運営している「PeaTiX(ピーティックス)」は、誰でも簡単にイベント作成・告知からeチケットの販売・入場管理が出来るウェブ上のサービスである。
同社はFidelity Growth Partners Japanをリードインベスターとする第三者割当増資を実施し、シリーズAファイナンスを完了、300万ドルを調達した。

1年前に同社は、500 Startups、株式会社DGインキュベーション、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、Dave Goldberg氏(SurveyMonkey, CEO)などから、新株予約権付転換社債を通じて100万ドルの資金調達を行った。今回は1年前の資金調達の件に基づいているようだ。シンガポール ニュースメディア今回の増資を機に、PeaTiXはシンガポールへの参入を始める。
PeaTiXの共同創始者でチーフ・マーケティング・オフィサーの竹村詠美氏は、家族でシンガポールに移住するという力の入れようだ。
竹村氏は「今後1年間で業務は約10倍の忙しさになるだろう」と語る。

PeaTiXは2011年5月のスタート以来、既に1万件以上のイベントを扱ってきた。来年には3万~5万のイベントを取り扱う計画であるという。

しかし、シンガポールにはPeaTiXの強力なライバルが存在している。その企業はSISTICと言い、大手チケット販売委託会社である。多数の独占企画を持ち、約60%~70%の市場シェアを占めている。

竹村氏は、SISTICに関して「正面から競争を挑むつもりはない。シンガポールだけでなく各国で、既にチケット販売委託を行う大手企業が存在する。アメリカも日本も同様である。しかしPeaTiXの運用を始めて2年経つが、大手企業との衝突は極めて少ない。例えば小規模のイベントやパーティー、勉強会など、大手企業が着手していないイベントは数多く存在するからだ。」と述べた。
竹村氏が述べるような小規模なイベントは、世界的に急速な拡大をみせているという。

PeaTiXはライバルとはまた違った方法で、事業の拡大を目指していくようである。
今回の資金調達によって更に力を得た同社が、どのような新しいアプローチでシンガポールに浸透していくのか注目していきたい。(Tech Crunch)


			
		

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