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台湾ソニーモバイル、「エクスペリア」シリーズの新モデル発表。販売戦略見直しで黒字転換へ


≪地元メディアの反応≫

ソニーの100%出資による携帯電話メーカー「Sony Mobile Communications Inc.(ソニーモバイルコミュニケーションズ)」の台湾拠点「台湾ソニーモバイル」は312日、今年導入される「Xperia(エクスペリア)」シリーズのタブレット、スマートフォンの発表セレモニーを行った。

 

台湾 海外進出

 

発表したのはハイエンド機種のタブレット「Xperia Z4 Tablet」と、中級価格帯のスマートフォン「Xperia M4 Aqua」(写真)、低価格機種「Xperia E4g」。ソニーは今年の台湾市場にスマートフォンで全価格帯のモデルを導入し、昨年実績100万台を超える販売台数の実現を目指す。

 

しかし同時に、台湾ソニーモバイルのJonathan Lin(林志遠)支配人は、「台湾スマートフォン市場のあらゆる価格帯に参入していきますが、私たちにとって大切なのは、多くの機種を投入することよりも利益を確保することなのです」と、同業他社よりも機種数を減らすことで事業を効率化し、利益率を上げながら競争力も高める計画であると話している。

 

昨年11月に事業再建を託されてソニーモバイル社長に就任したHiroki Totoki(十時裕樹)氏の「事業を閉鎖する計画はない」との言葉を引用してLin支配人は、「スマートフォン事業は現在のソニー・グループのビジネスモデルの中で重要な役割を担っており、2017年までに黒字に転換し35%の営業収益を確保することを目指しています」と立て直しへの意欲を示した。

 

我が国のスマートフォン市場、特に中級価格帯の分野では今年、各社が新モデル導入を決めており、激しい競争が予想されている。

 

韓国の情報通信大手「LG Electronics」は昨日、スマートフォン「AKA」シリーズの中級価格帯の新モデルを発表した。LG台湾のJackie Kim事業部長は、「5インチ・ディスプレイのAKAを毎月2,0003,000台出荷する予定で、今年の販売目標は2万台以上」としている。

 

ドイツに本拠を置く市場調査会社「GfK(ゲーエフカー)」によると、2014年の台湾全体のスマートフォン販売台数は、対前年比9.5%増の774万台だった。GfKは今年の配売台数を4.4%増の808万台と予測している。

 

商品戦略・地域戦略の見直しで経営立て直しを図っているソニーモバイルコミュニケーションズだが、「Xperia」シリーズは台湾でも高く評価されており、一定のファンもつかんでいる。人口密度の高い市場での激しい競争の中で、高付加価値をアピールする「Xperia」シリーズでどれだけシェアを伸ばせるかが注目される。

 

SOURCETaipei Timestrans by shimamori 」)

 


			
		

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