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タイ
丸紅と東芝、タイの都市鉄道パープルライン向け車両を出荷。急ピッチで都市鉄道を建設する目的とは
≪地元メディアの反応≫
日本の大手総合商社の株式会社丸紅と同じく日本の大手総合電機メーカーの株式会社東芝が、先日、タイ・バンコク市で進行中の都市鉄道パープルラインに向け、大黒埠頭(神奈川県横浜市)から車両2編成6両を出荷した。
バンコク・バンヤイからバンコク・バンスーまでの23Kmを走行することになっている残りの21編成63両の車両は来年1月までにタイに到着する予定だ。
そして全部で16駅から成るパープルラインの商業運転は来年8月に開始される予定である。
今回のパープルライン建設はバンコクで近年恒常化した交通渋滞の緩和が目的とされる。
丸紅と東芝は、車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備などを含む鉄道主要システム一式を請け負う予定である。
今回出荷された車両を製造したのは東日本旅客鉄道(JR東日本)の完全子会社である車両メーカーの株式会社総合車両製作所(J-TREC)だ。また今回製造された車両は今年秋から営業運転を開始する予定の山手線の新型車両と同様の製造過程を経ている。いわば日本の首都である東京の都心部で走行している山手線の「兄弟」である。
路線については、タイ高速交通局(MRTA)と30年契約を交わしているバンコクメトロ社(BMCL)によって開発された。
また、設計はタイの大手建設会社チョーカンチャン社(Ch Karnchang Public Company Ltd.)が政府開発援助(ODA)を受けパープルライン建設計画に着手した。
丸紅と東芝はメンテナンスを含む鉄道システム一式をトータル10年間供給することをチョーカンチャン社と契約し、メンテナンス会社をバンコクに設立する。
その他土木工事には日系大手ゼネコンの大林組や熊谷組などが参加するなど、このプロジェクトに多くの日本企業が関与することになる。タイ版日本鉄道が完成する日が待ち遠しい。
(SOURCE:Viet Nam News「trans by Uki 」)