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トヨタのビッグサプライヤー「東海理化」、フィリピン生産拠点で4回目の工場拡張


≪地元メディアの反応≫

トヨタグループの一員であり、日本の自動車各種スイッチ製造業大手の「株式会社東海理化電機製作所」のフィリピン法人「TRP Inc.」が首都マニラ郊外のSanta Rosa(サンタロサ)市にあるトヨタ工業団地に拡張した新工場で操業を開始した。

 

拡張は北米とアジアマーケットの堅調な自動車需要に応じるもので、今後3年間で約1億米ドルに相当する輸出量を生み出す規模となる。現行982人の従業員も新たに300人雇用する予定だ。

 

フィリピン 海外進出

 

新工場は生産能力を従来の50%増強しただけでなく、生産ラインも増やして、これまで以上に多様な種類のスイッチを製造できる体制を整えている。今回の10億ペソ(約27億円)に及ぶ投資で「トヨタ最大のサプライヤー」から世界ナンバー1の自動車関連スイッチ・メーカーとなるために不可欠な生産ライン増強を実現した。

 

東海理化の自動車用スイッチには後退表示用ライトや、タイヤ・モニター、パワーシート、送風装置なども含まれ、10タイプのレバー操作スイッチと6タイプのパワーウインドウも製造しているが、今後はハンドル周りの多機能スイッチ製造などもより多く手掛けることができるようになった。

 

製品の大半は北米のトヨタ、GM、フォード、スバルなど向けに輸出され、米国向け輸出量の7080%はトヨタ向けだ。東南アジア向けの大半は、巨大なマーケットを有するインドネシアのトヨタやスズキ、マツダに送られている。

 

1995年設立の「TRP Inc.」は、2007年頃からフィリピンを北米向け生産拠点とすることを決め、2009年には新工場を完成させて保有工場の延べ床面積と生産能力を倍増するなど、生産ラインの拡大を続けている。今回の工場拡張は4回目で、工場敷地面積も約4倍の2ヘクタールとなった。

 

北米工場よりもコスト競争力があり、手作業を要する熟練技術の育っている我が国を生産拠点として持つことは東海理化にとって大きな強みであるとともに、フィリピンにとってもこうした外国企業を誘致することは、税収増、輸出増大、長期安定雇用創出の面から歓迎すべきことだ。

 

SOURCEManila Standard Todaytrans by shimamori 」)

 


			
		

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