≪地元メディアの反応≫
東芝グループのデジタル製品事業の中核企業である「TOSHIBA TEC CORPORATION(東芝テック)」は6月5日、我が国での販売代理店「Tele Dynamics Sdn.Bhd.(テレダイナミクス)」の全株式の過半数を取得して子会社化し、社名を「TOSHIBA TEC MALAYSIA SDN.BHD.(東芝テック・マレーシア)」に変更したことを発表した。(写真)
東芝テックの声明によれば、「テレダイナミクスは長年にわたって東芝製品の販売店を続けており、東芝の事業に対するノウハウと貢献度を考慮すると、東芝テックのビジネスを強化するには最も適している会社だと判断した」ということだ。
東芝テックは1991年にも当地の電気会社「TIM Electronics Sdn.Bhd.(TIMエレクトロニクス)」を買収して子会社「TOSHIBA TEC MALAYSIA MANUFACTURING SDN.BHD.(東芝テック・マレーシア・マニュファクチャリング)」を設立、以来海外6か所の生産拠点の一つとして、デジタル複合機用オプション機器、電源ユニットなどのOA機器の製造を行っている。
新会社の東芝テック・マレーシアは、これまで通り多品種のハードウェアを販売、多機能周辺装置システムやバーコードシステム、販売時点情報管理システム(POSシステム)、ITシステムなどの広範なソリューション・サービスを提供していく。マレーシアにおける従業員数は約530人。
社名を東芝テック・マレーシアとし子会社化することで、ブランドの浸透はもちろん、マレーシアとタイにおける企業間取引(B2B)の成長を促進し、マレーシア国内やASEAN域内における顧客の需要増大に応え、高品質なサービスを維持することができるようになると見込まれる。
東芝テックは日本のソリューション・テクノロジー業界をリードする存在として、海外約80の関係会社のネットワークを通じ、世界各地の一般企業から小売業、教育産業、ホテル観光業など幅広い顧客にサービスを提供している。
これまで主に東芝テックの生産拠点としての機能を果たしてきた我が国だが、今回の子会社設立によって、ASEANにおけるソリューション・サービス・ネットワークの拠点としての機能が加わり、シンガポールと並ぶネットワークの核として、今後国内だけでなくタイなどの周辺諸国での事業展開も期待されることになった。
(SOURCE:Bernama「trans by shimamori 」)